検定について思うこと

年度替わりの時期のせいか検定について聞かれることが増えたので、英検・数検・漢検についてまとめておきます。

 

2020年度各種検定の日程

【英検(1次試験)】

第1回 5/31(日)

第2回 10/11(日)

第3回 2021/1/24(日)

  

【数検】

第1回(第353回) 4/12(日)

第2回(第358回) 7/18(土)

第3回(第362回) 10/25(日)

 

【漢検】

第1回 6/21(日)

第2回 10/18(日)

 

第3回 2021/2/14(日)

 

検定同士で日程は重なることはありませんが、気を付けなくてはいけないのが学校の定期テストとの兼ね合いです。富士中の場合、1学期の期末テストが6月の最終週。2学期の中間テストが10月の3周目、期末テストが3年生は11月の3周目で1・2年生が12月の1周目。1・2年生の3学期の期末テストが2月最終週あたりです。今年は中止や延期など、どうなるか分かりませんが、例年は漢検の日程とかなり近づきます。

 

ところで検定を受けさせる多くの保護者の方は、受験での加点要素を増やしたいと考えていらっしゃいます。それでは加点されるには学校ごとにどのくらいの級が必要なのでしょうか。

 

令和2年度近隣高校の入学者選抜の選抜基準より

(英:英検 数:数検 漢:漢検 無印:全て)

〇準1級以上

浦和(数)・大宮(漢)

〇2級以上

浦和(英・漢)・浦和一女(漢)・大宮(英・数)・春日部・蕨(漢)・浦和西(漢)・川口北(英)

〇準2級以上

浦和一女(英)・蕨(英・数)・越谷北・浦和西(英)・和光国際・越ケ谷・春日部女子・越谷西(数・漢)・久喜(漢)

〇3級以上

春日部東・越谷南・杉戸・越谷西(英)・草加南・越谷総合技術・久喜(英)・草加東・越谷東・草加西(漢)

〇4級以上

草加西(英)・三郷北・三郷・宮代

 

埼玉県教育委員会のウェブページより抜粋しましたが、級が明記されていない高校や同等の資格も評価するとある高校もあります。

 

さて、最後に「受験ではどのくらいの加点になるの?」ということですが、これは学校により記載事項がまちまちな上、点数が明記されていません。ただし、資格習得が含まれる「その他の項目」というところの得点は多くの学校で10~30点ほどです。また、春日部東高校の選抜基準には資格習得という項目が独立してありその点数が16点分であることから、だいたい最低級で10点分くらいかと推測されます。

 

以上のことから考えられるのは、「検定受検に振り回されるのは危険」ということです。検定の為に定期テスト勉強を犠牲にするくらいなら、定期テストをしっかり頑張って通知表を伸ばすほうが受験では「お得」な気がします。あくまで受験対策における検定取得は「定期テスト勉強がしっかりできる」ことが条件で、更に余裕があるなら取得を目指すといった感じでしょうか。検定を受けさせることで定期テストの勉強を削ってしまうようなら、そもそも日常学習の量が足りていません。もう一度学習量を見直すべきです。是非「勝算のある」受検受験をしていきましょう。