公式として暗記しようとするな、パズルだと思って遊ぼう。

昨日は授業もあり中1、中2の生徒が全員自習に来ました。素晴らしいですね(^^♪ テストまで残り1週間を切りました。頑張っていきましょう!

 

中2の理科のテスト範囲で化学分野が出題されます。化学分野と言えば化学式や化学反応式ですね。多くの人が苦手意識を持ってしまうアレです。今回のテストでは分解と化合までなので、まだ暗記で乗り越えられるかも知れません。

 

でも化学反応式って数合わせの方法さえ理解してしまえばただのパズルになります。例えば水の電気分解(ある生徒が何度も『電子分解』と間違えていました。大切な用語なので覚えましょう。)で言うと、

 

「2H2O→2H2+O2

 

という化学反応式になりますが、各化学式の前に付いている大きな「2」は、『2セットの』と言い換えてみます。一方、元素記号の後ろにある小さな「2」は、『が2つ』と言い換えます。

 

すると上の式は、「『2セットの』H『が2つ』とOが(→)、『2セット』のH『が2つ』とO『が2つ』に分かれる。」と日本語にできます。一見同じことを2回言っているように見えますが、これを図にしてみましょう。

 

Hを「〇」、Oを「●」で表してみると、前半は「〇●〇」が『2セット』。後半は「〇〇」が『2セット』と、「●●」が1つとなります。これを某ハンバーガーショップMで食事する2人の子供で考えてみましょう。

 

Mでは、「ハンバーガー(H)2つとオレンジジュース(O) 1つの『ラッキーセット』」を販売しています。2人の子供がそのセットを1つずつ『2セット』注文しました。テーブルの上にはハンバーガー(H) が4個とオレンジジュース(O)が2つ乗っているはずです。

 

ですが、2人の関係はガキ大将とその子分。ガキ大将が言います。「俺、ハラ減ってるんだよね。」

 

ガキ大将の下には、ハンバーガー(H) 2個が『2セット』分。つまり4個のハンバーガーがあります。子分のもとにはオレンジジュース『1セット』、つまりオレンジジュース(O)が2個が押し付けられます。頼んだ分の食事内容は変わりませんが、食べる時にセットを組み替えることにより、このような悲劇が起こりました。もうお腹タプタプですね。(ヒドイ例えだなぁ。)

 

分子や原子は目に見えるものではないのでなかなか想像しにくいと思いますが、「パズルじゃん」と思えば難しく感じるどころか、いろいろな化学反応式を自分で書けるようになります。高校生になっても使う考え方なので、今のうちにマスターできるように頑張って下さいね。あと、化学反応式を書く時に真ん中の『→』を『=』で書いてしまう人がよくいるので、そこも気を付けましょう。