夏期講習のねらい

もくせい塾の中3生対象の夏期講習では、テキストを2種類渡しています。ひとつは夏期講習用のテキストで、もうひとつは入試対策問題集です。

 

夏期講習用のテキストは、もくせい塾を立ち上げた当初からほぼ固定されたものを使用しているのですが、入試対策問題集のほうは毎年いろいろと試してきました。

 

夏期講習でテキストを2種類、5科目で10冊渡す塾ってあまりないかも知れません。でもこれには理由があります。まずは夏期講習の目的ですが、「今までの学習範囲の総復習」というのが多くの場合掲げられていると思います。もちろんもくせい塾でも同じです。ですが、それだけだと生徒の勉強が途中で止まってしまうと感じています。夏期講習だけ頑張っても、2学期に入って以前の生活習慣に戻ってしまったら、夏期講習で頑張った分の勉強の貯金はあっという間に(それこそ1,2ヵ月で)遣い果たしてしまいます。夏休み直後の北辰テストの偏差値が一番高い生徒はこれに当たります。秋以降ライバルに抜かれてしまうんですね。

 

だから2学期以降も勉強のペースを緩めないように、「受験生」であり続けてもらう為の入試対策問題集です。中3受験生には、夏期講習からは毎日最後まで塾に来てもらうことになりますが、その時にやることが無いとならないようにする為のテキスト配布になります。非常にザックリとしていますが、私はテキスト1冊を1周するのにだいたい40時間と考えています。夏期講習用のテキストが5科目分で200時間。それに入試対策問題集が5冊で更に200時間。入試対策問題集は入試までに7周してもらうとして1400時間。(実際はこれより少なくなると思います。)受験勉強の理想は2000時間以上と考えていますが、その半分程度をこの夏休みに配布するテキストでカバーしてしまおうという考えです。

 

だから2種類のテキストを配ってそれが夏だけでは終わらない状態にし、勉強に句読点をつけずにその後も走っていけるようにする。もちろんその他にも夏期講習ではプリントや他の教材も使用しますので、もっともっと大量の学習をすることになります。勉強のペースが遅くて学力が伸びなかった子、量が少なくて学力が伸びなかった子、そういう子はここで一気に強制して学力の上がる体質にしてしまいます。一生に一度、勉強に没頭する夏にしていきましょう!