深く潜る

今日は自習管理の時間を使って、高校生の英語の勉強を見ました。

 

長文問題の中のたった3つの設問したが、それに1時間近くかけました。設問の英文を訳すまでに単語の確認や文法、中にある構文も全て拾ってから訳し、正解の根拠のある場所を問題文から見つけてチェックするということもやりました。その子にとっては、きっと今までに感じたことの無い「深さ」だったと思います。

 

勉強はどこまで深く知識を追えるか、その深度も後々効いてきます。もちろん受験までの制限時間の中でそこまで追いかける必要のない知識もあります。ですが問題を解いて丸付けし、解説を読んで終わりというだけではまだまだ浅い。その過程に出て来た少しの疑問も残さず調べ、理解し、覚え切るつもりで追えるかが勝負の分かれ目です。

 

深く潜り知識を追うのは、取り組んでいる問題から離れてしまう感覚があり時には不安に感じることもあります。こんなことやってていいのかな、と。それで結局「まあそういうもんだ」と無理やり納得させて先に行く場合も結構あったと思います。しかしそうやって追うのを諦めてしまうと、次に出てきたときに同じ状況になります。ちゃんと理解して自分の腹にストンと落とした知識があれば、次に出会ったときには乗り越えることができます。

 

今回は一緒に潜った形でしたが、この深さを体験したら次は一人でもできます。何度も繰り返して力を付けていって欲しいと思います。