合格発表

今日は、埼玉県立高校入試の合格発表日でした。

 

伝えておいた時間より10分程早く1人目がやってきました。結果は合格でした。

 

その後続々と生徒が報告に来てくれました。嬉しそうに合格の報告をしてくれ、こちらも嬉しくなりました。特に今年は、もくせい塾の6期生目にして初めて、私の母校の後輩が同時に2人もできました。

 

ですが、報告の時間が過ぎても来ない生徒もいました。連絡をしてみると一人は来るのを忘れていたとかで合格、一人は不合格でした。私は顔を見て話をしたいと思いましたが、不合格の生徒においては、結果を受けてきっと身を引き裂かれるような、自分を全否定されたかのような思いをしているのでしょう。それで報告に来られなかったとしても今は仕方がないと思います。それだけ一生懸命だったということですし、私もそう思っていますす。

 

私は毎年この日、自分の受験から合格発表までのことを思い出します。その思い出は年を追うごとに薄れ、色あせてきていますが、塾で行った自己採点の酷い点数で目の前が真っ暗になったことや、それでも掲示板に自分の受験番号があったときの喜びは思い出せます。自己採点の時、ショックで早くひとりになりたいと思い、他の生徒が先生と話している中、一人早く教室を出たこと。家路に向かい泣きながら自転車を漕いだこと。

 

もちろん全ての生徒に向かって「気持ちは分かるよ」なんて言えません。自分の少ない経験の上でしか想像はできません。ですが、一人になりたいときもあると思います。今はそうでも、やがて顔を上げてまた走り出したときにこの経験がバネとなって欲しいとただ願います。

 

合格した生徒はおめでとうございます。今は大いに喜んで欲しいと思います。しかし高校は同じくらいの学力の生徒が集まってくるところです。少し気を抜けば中学の頃よりもずっと簡単に転落していくので、学校から課される小テストは舐めてかからずに毎回本気で準備して受けること。また、授業が分かりにくいと学校の先生を批判しそうになったらそれは自分の実力が足りないからだと思うこと。自分よりもずっと強い思いで自分よりも努力したにも関わらず、思いが届かなかった人もきっといるはずです。今年も内申の足りない受験を多く請負いましたが、憧れの学校に入学できたという喜びが慢心にならないように、格に見合う振る舞いをして下さい。自分で自分を伸ばすという体験を積んだみなさんならできるはずです。ここでつかんだ手ごたえを更に伸ばして、これからも活躍していって下さい。