誰でもできることを誰もができるわけではないレベルへ

昨日は中学生の子と計算プリントの速解き勝負をし勝ちました。今日は小学生の子と音読の速読み勝負をし、2分差で勝利。また別の中学生と計算プリント速解き勝負でやはり大差で勝利。

 

はい、子供相手でも手加減しません。小学生の子からも大人げないと言われました。小学生から大人げないと言われる塾長です。

 

でもこれには一応理由があります。「基礎練習を積むとこれだけ効果が出る」ということを教えたいのです。生徒が自分で「できている」と思っていることが、まだ伸ばせるということを知ってもっと上を目指してもらいたい。特に計算や音読といった基礎的なことを固めていくことで学力は向上するということを伝えたいと思っています。

 

そして問題を解くことに対してもっと慎重で愚直になってもらいたいとも思っています。例えば数学などで生徒が暗算をしていることがあります。さっさと書いてしまったほうが速いのに、手を動かそうとしていないときは要注意です。それは、「途中式を書くのが面倒だから」と思ってしまって暗算しようとしていることがあるからです。(これ、かなり多いです。)計算力の未熟な生徒が暗算をすると間違いが出ますし、途中式を書いて確認しないでいると、定着しないまま進んでしますこともあります。したがって技術があやふやになり脳に負担が多くかかるので、かえって速くできるようになりません。

 

ですからそういう傾向のある生徒には、「暗算は先生に勝つまで禁止」と伝えています。そしてそれでも暗算している現場を見つけたら、暗算で勝負させてボコボコにし、「負けたから暗算禁止!君の計算力はまだヒヨッ子じゃ。悔しかったら勝ってみんしゃい!」とドヤ顔で言います。(やっぱり大人げないかも…。)「ミスするうちは暗算は危険だよ」と伝えるためです。特に初学者の場合は速さよりもきちんと定着することの方が大切だと思ってそうしています。

 

 

北辰テストでは、2点で偏差値が1くらい変わります。数学の場合、大問1の計算問題は1問4点。1問計算ミスするだけで偏差値が2近く下がります。「ミスの多い速い人」よりも「遅くてもミスの無い人」のほうが成績が良かったりしますし、数学だけでなくどの科目においても、「速くてミスの無い人」になるためにはまずは正確性、そして速さの順に伸ばす必要があります。ですから分かっていても、愚直に基礎基本を反復練習して欲しいと思っています。