夏期講習の準備④

期末テストの答案が返却された生徒は持ってきてください。まだ数人の生徒が持ってきてくれていませんので、保護者の方も持って行かせるようよろしくお願いいたします。

 

中3の数学の期末テストで、テスト前に「これは絶対に出るよ。できるようにしておいてね。」と言った問題が案の定そのまんま出ていました。ですが、できていなくて教え直した子を含め、テストで解けていなかった生徒が結構いました。

 

なぜかなと考えていたのですが、その問題が証明問題であったことが一つ挙げられます。いわゆる「書く」問題を嫌がってはじめから諦めてしまっている生徒が今年の中3には多いです。同じ問題を解説し、塾の小テストでも出し、テスト対策では全く同じ問題を解かせていても落としてくる。これは記述問題の段階で、それをモノにしようとする心の「シャッター」を閉ざしてしまっているからです。記述問題は難しい。そういう心の働きがあるのかも知れません。(むしろ逆で、記述問題はほとんど頭を使わないのですが。)

 

また、そういった自分の手をたくさん使う問題は「面倒臭い」というのもあると思います。大人になると自分のことを棚に上げて「信じらんない!」なんて言ったりしてしまうのですが、子供って、その後どんなに大変な目が待っていようと、直前の「楽なほう」を選びがちです。テスト勉強の時に後回しにし、これは分からない問題とレッテルを貼って諦めてしまう。そしてテストの日に「どうか出ませんように」なんて祈っていたりします。出てきちゃうのに。

 

テストは受験者に差を付けるために「これは準備してきたかな?」という問題をテスト作成者は出題します。誰でもできる問題ではなく、誰もできない問題でもなく、やった人はできてやらなかった人はできない問題。それは入試でも同じことです。ですから「面倒だ」という理由だけで後回しにしていると、だんだんとできない人の列に飲み込まれていきます。

 

夏期講習では、そういった気持ちにも打ち勝たせなくてはいけません。楽な道を選ばせないようにし、大変だけれど実りの多い方法を実践するように指導します。読むこと、書くことを多くさせていきたいと思います。