学習量と学力向上のリアルなところ

夕方以降になると雨が降る日が多いです。ビショビショになってくる子がいたりするので、風邪などひかぬよう、傘はカバンに入れておいて下さいね。

自分の学年プラス1時間


よく中学校では、「自分の学年プラス1時間は毎日勉強しましょう。」と言われます。1年生ならば1日2時間、2年生ならば3時間、3年生ならば4時間という具合です。

 

確かに、これだけの勉強時間を確保して毎日勉強ができれば学校の定期テストで困ることはありません。実際にこれだけの量を本当にできている生徒は一握り、10%くらいだと思うので、これができれば上位層に名を連ねられると思います。そう考えると結構高い目標なのではないでしょうか。もしかしたら、「こんなにできないよ。」と、初めから諦めてこの学習量を目指さない子もいるかも知れませんね。

塾講師の考える「最低ライン」


では、勉強量の最低ラインはどのあたりなのかというところですが、私は「週8時間」くらいだと思っています。

 

もちろんまとめて8時間やっても効果が薄くコツコツやるほうがいいとか、そもそも人によって違いがあるとか、細かいことを言うともっといろいろあると思います。ですが大雑把に「学校の勉強に穴が開かない」という意味では、8時間くらいなのかなぁと感じています。

ここに認識の違いがある


「学校の勉強に穴が開かない」の指標としては、前学年で習った基礎事項で忘れていることが無いことです。例えば中3ならば、2年生で習った英語の比較の構文が言えることであったり、中2ならば、1年生で習った球の体積・表面積の公式が言えることであったりなどでしょうか。週4日は勉強していないと、このくらいの知識でも抜けている気がします。

 

1日2時間の勉強を週に4日。学習量としては、これを切らないことが基本を維持できる最低ラインだと思います。だいたい中3になって受験生の夏以降の平均値ってこのくらいなんじゃないでしょうか。これよりやっている子は成績が上がっていき、これを割り込むと成績が下降するというのが、塾をやっていて感じるリアルなところです。

 

「えー、最低ラインでこんなにやるの?」と感じている方もいらっしゃると思いますが、塾関係者の方には頷いてもらえると思います。率直に言って、学習時間がこれ以下の生徒は勉強量が足りないと思っています。成績を上げたかったら、これくらいはやらなくちゃ、ね。