心を鬼に

教室に来るときには晴れていたのに、この時間になってからは雨が降っています。昼に聞いた雷雨注意報も、「ホントかな」なんて思っていたのですが当たりました。天気予報の精度もどんどん高くなっているのですね。

塾のテストでバツを付けるときの心境


生徒が受けた数学の小テストで、単位が付いていなくて連続バツになり不合格になりました。

 

さすがにかわいそうではあるのですが、単位の付け忘れは立派なミスです。これをオマケでマルにしてしまうと、その子は中途半端な解答しか作れなくなってしまいます。だから「バツ」。

 

明らかにテンションが下がってちょっとシュンとしてしまうのが分かり、かわいそうだなと言う気持ちも沸き起こってしまうのですが、本人のためには情け容赦無用です。

妥協をさせてはいけない


私が中学生の時の英語の授業では、暗唱テストが毎回のようにありました。その場で暗唱文を覚え、ひとりひとり言っていきます。その時のルールは、「一字一句例文そのままで、少しでも言い淀んだらアウト」でした。2周目で言えなければビンタ、3周目で言えなければ廊下に出されて往復ビンタです。

 

今のご時世それはさすがに無理ですが、私はこのルールのおかげで勉強を頑張れたと思っています。そしていざ自分が講師になってみると、このルールを妥協せずに貫きとおされた先生は本当にすごいと感じます。目の前で生徒がヘコんだりむくれたりすると、つい気持ちが負けてしまいそうになります。ただ、その負けた先には生徒の成長も、塾の未来も無いと思うので、今は心を鬼にして生徒にバツをつきつけます。