読書を与えられた日

誰にでも初めてのことがありますね。私の読書の話をします。

原体験は


私の読書の原体験は、兄に連れられて本屋に行ったことです。小学4年生の時です。それまでも学校図書などで本を読んだことはあったと思いますが、意識して読書をすることはありませんでした。

 

その日は、一緒に駅前の本屋に行き、「好きなのを3冊持って来ていいよ。」と言われました。私は学校で読んで知っていた、児童文庫の「ズッコケ3人組」シリーズを3冊手に取りました。今考えるとあろうことか全部同じシリーズものを選んでますね(^_^;)

扉を開いてもらった


それを兄に見せると、兄は「じゃあ、あとこれを追加しよう」と、ベルヌの「十五少年漂流記」とルナールの「にんじん」を手に取って買ってくれました。それが嬉しくて、帰ってから貪るように繰り返し読みました。

 

これが私の読書の原体験です。そこから、小学生の時には兄の本棚にある赤川次郎や星新一を、中学生になってからは自分でも古本屋に行って村上龍や筒井康隆などを読みだすようになりました。

 

あの体験が無ければその後の読書経験は無かったと思います。身近の本を読む人から「本を選んで与えてもらった」ことが私にとっては良かったんだと思います。本屋の歩き方を教わりました。