指導の勘所

今日で8月が終わります。でも天気予報で残暑がぶり返すと言っていました。ぶり返すて。

最後の1歩が踏み出せない


市販や教材会社の問題集は、毎年のように改訂が加えられます。少しずつ変化しています。その改訂は、近年の入試問題の流れなどを汲んで行われます。

 

ですが、汎用性を持たせようとすると、どうしても「最後の一歩」というところまで踏み込んだものにはなりにくいです。その地域の学校の入試問題に完全対応という形にはなりにくいです。例えば、市販の中学生向け問題集は、埼玉県立高校入試の問題を取り上げはすれど、それに完全に対応した問題構成ではありません。やはり一般的なユーザーに向け作られていますからね。

そこが塾の腕の見せ所


そこで塾では、その「最後の一歩」を授業で教えることになります。

 

どんな力が求められているかを調べ、それを伸ばすべく授業が作られていきます。そして「ここが入試で出るよ」や「最近入試でこの言葉増えたね」など、授業の中で伝えていきます。

 

それは塾人として積んできた経験や独自の研究をもとに繰り出されれます。いわば塾講師の胸に下げられた勲章のようなものです。たくさん経験を積んでたくさんの勲章をぶら下げている講師は、それだけ精度の高い「ここが出るよ」という銃弾を撃てます。

 

私もまだまだ若輩者ですが、今年の夏期講習では何発か、「ここが出るよ」を放ちました。今までは自分の経験の無さから「ヤマが外れる」と逃げてきたことですが、何発か撃った今年の銃弾は当たる自信があります。

 

ただし、生徒には何が出ても対応できる力を身に付けてもらいたいと思っていますので、あくまでもサラっと伝えました。生徒には、そこばかりを勉強しなくても、十分に得点を稼げる力を養ってもらった上で自分の予測をしました。安全性は十分にとっていて、相変わらず自分はチキンだなーと思いますが、テストをギャンブルにするのは嫌いです。