学校選択問題の取り組み方

埼玉県立高校入試の学校選択問題を受ける人たちに役立つかな。

過去問は「学力検査問題」のほうからやる


学校選択問題と学力検査問題(共通問題)は、英語と数学が異なります。

 

越谷北・越ヶ谷高校などの学校選択問題採用校を受ける人は、過去問を扱う時に当然学校選択問題を解くと思いますが、ぜひ「学力検査問題」のほうを先に解いてみてください。

 

そうすると、思考の流れが見える


それは、英語も数学も共通問題と学校選択問題で同じ素材が使われているからです。英語なら同じ内容の長文が、数学なら同じ図やグラフが出てきています。同じ素材で、それぞれで問われることが変わります。

 

例えば数学の図形問題で、共通問題の問1で合同の証明があり、問2で角度を求める問題があるとします。その時に、問1の証明した図形の性質を利用すると問2が解けるようになっていることが多いです。それが学校選択問題だと、同じ図形の問題の問1にいきなり共通問題と同じ角度を求める問題があるんですね。これを解くとなると、学力検査問題の図形の証明を頭の中で行い、合同な図形を把握した上で取り組まなくてはいけなくなるという寸法です。

 

共通問題の問1を省くことによって、学校選択問題では生徒たちに「思考のジャンプ」を試しているんですね。誘導する道をあえて見せない。そこを乗り越えられる子を高校側は求めているわけです。よくできているなぁ~。

 

 

だから学校選択問題をいきなり解こうとすると、「どこから手を付けていいのか分からない」という感じになります。そこで「共通問題から解く」。そうすれば学校選択問題の道順が見えやすくなります。それをしばらくやってみて、思考のジャンプに慣れてきたらいきなり学校選択問題にもチャレンジしてみると自信を失わずに取り組めるようになると思います。頑張れ受験生。