指示を聞けない子

塾の出した指示通りにできない子がいる。

だいたいは「面倒くさいからやらない」だ


課題の量が多くてこなせないとかそういうのではなく、余力もあるのに「そもそものルールを守れない」感じだ。ウチの場合3年に1人くらい来るかな。

 

塾で作られている仕組みは成績を伸ばことに特化している。その仕組みに乗れない、ルールが守れないとなると当然成績アップも期待できなくなる。何も「1日10時間勉強しろ」などと言っているわけではない。他の子も普通にやっていることをやって欲しいだけなのだが、それがどうもできないようなのだ。

 

説得したりなだすかしたりしてなんとかシステムに乗っけようとはするが、それですんなりできるようになるなら苦労はない。おそらく今までもそうして生きてきたのだろう。人の性質を変えることはできない。しばらく我慢比べをしてダメな場合は、別の方法を模索することになる。その間止まってしまっている時間がもったいないからね。小回りを利かせて対処する。

 

ただしこちらがやり方を変えてしまうというのは、ある意味その生徒を「諦めて」しまうことでもある。やり方を変えて成績が上がることもあるが、本人は変わっていないということだからだ。新しいものを受け入れることができなかったとき、成績が上がってもそれを成長と言えるだろうか。そう思うといつもなんとも言えない気持ちになる。与えられた時間内で効果を出そうとすると、時にこういう思いにもなる。こういう時はただ「今はまだ時期じゃない」と思うようにしている。