これで読解力は身に付くのかね

学校のワークで気がかりなこと。

なかなかレベル高いけど、誰向けなんだ


中学校の英語のワークの中には、1つの章ごとに読解問題が載っている。

 

中1は特にだが、この文章を読ませてみると、読めていない生徒もなかなかいる。もちろん私の中学生時代の教材よりもずっと難しく、注釈も10個以上ついていたりするので、学校でも読めない子がかなりいるんじゃないかなとは思う。それにしても「今のスタンダードはここかぁ」なんて思った(親御さんも是非見て見てみて欲しい)。読めていない子の多くが単語力不足が原因だった。それも含めて、英語の学習は気を引き締めてかからないとなぁと改めて感じる。

 

またこのことで、生徒の「なんとなく読み」が助長されないか、少し気がかりだ。実は訳せていなかった生徒でも問題は解けていたりする。それは注釈を見ればなんとなくは大意が掴めてしまうので、生徒たちはそれで正解してしまうからだ。こうなると、長文は大意でなんとなく解くという変な癖がついてしまいそうで怖い。

 

大意だけしかつかめていないのは「読んでいる」ではなく、ただ「答えている」に過ぎない。入試の長文、高校英語はこんなものではないので、そのやり方は通じない。だからはじめはもっと簡単な文で、単語をひとつひとつ拾いながら文構造をつかんでいくほうが良い気がするのだが。

 

英文解釈の指導を受けないまま中3になってから「英語が苦手で」と言って塾に来る子が各地で増えそうだなと感じる。英語学習のステップを踏まないまま入試問題を解く術は、今のところ見つからない。