北辰テストが終わって、模試の話

昨日は中3の第8回北辰テストだった。

使いこなせ


高校受験生はこの最後の北辰テストの結果をもって最終的な公立高校の出願先を決める。

 

このあと3月には中1・中2の北辰テストもあるので、ここで北辰テストを含めて模試について書いておきたい。高校生にも関係のある話だ。

 

外部模試は、今の自分の実力を知り今後の勉強の方針を決めるためのものだ。北辰テストを私立高校の受験資料としてしか考えていないのは勿体ない。中3の夏以降(第4回)から申し込みを始めて、7回、もしくは私立の確約めいたものを取れた段階で受験を止める子がたまにいるが、少し残念な気持ちで見ている。

 

学校の定期テストとは異なり、模試の出題範囲は「今まで学習したこと全部」だ。また、問題のレベルは基礎から標準、応用まで含むものもある。結果を見ることで、自分の学力を「いつ学習したものができないか」と、「どのレベルからできないか」という、時間的・高度的な評価軸を得ることができる。定期テストは直近3か月間の、それも基礎が分かっているかどうかを調べる程度なので、いわば病院で問診を受けるのと、MRIに入るのくらいの違いがある。また、外部会場に受けに行き続けることで、試験慣れもするだろう。電車に乗って受けに行く最初の試験が入試当日だったとなっては不安も募る。余談だが、私が初めて外部模試を受けたのは通っている塾内で行われたものだった。その時の私は、初めての外部試験に勝手も分からず、それが原因で緊張しすぎてしまい、総合偏差値は「40.8」だった。第1回目は早目に済ませたほうがいい。

 

したがって勉強の実力は模試で分かる。よく「学校のテストはできるんだけど模試になるとイマイチ振るわない」という話があるが、それはズバリ学習量不足だ。定期試験の前だけ暗記で凌いでいたりするとそういうことになる。

 

模試を受けたら、その結果をもとに勉強の計画を立てられる。何がどの段階できていないのかを見て、そこを埋めることが学力向上につながる。受験期になって成績が上がっていく子はそれができている子だ。模試は回を重ねるごとに出題範囲が広がるが、「初めから」というのはどの回でも同じだ。だからできないところをできるようにするのが成績アップには必要で、入試の出題範囲「全て」に対応できるのはそういう努力を積んだ子だ。

 

私は、「学校の教材」と「受けた模試」があれば、受験である程度戦えると思っている。それくらい強力な教材なので、結果に一喜一憂するだけでなく、模試を受けたら是非分析者としての目を養っていって欲しい。