その内容を予め「知って」いるか

よく見て、聞いて、経験してきたか。

学力周辺の知識


国語でも英語の長文でも、

 

「ははーん、結局こういう話なんでしょ」

 

という感覚がある場合は点数が伸びやすい。前もって備えている知識が問題を解く時に役立つ。

 

現代文の読解をするときに、文化論や社会論などを知っていないと、いちからその文章を理解する必要があり、それだと出たとこ勝負になってしまう。それに対して前知識がある状態でその文章を読めば、その筆者が結局何を言いたいのかをその前知識と関連づけてつかみやすくなる。英語も同じで、その内容に関する知識があると多少分からない単語があろうが内容の理解はできたりする。

 

そういった力はどうしても読書や新聞、テレビや映画、今ではネットなどから得られる知識に依るところが大きい。中学生や高校生になって「勉強」を他の子よりもやっていても、読書量が多い子に勝てなかったりするのはこういう所なのだ。

 

「物事を知っているかどうか」という純粋な差。読書は勉強にならないという意見もあるが、こうした学力周辺の知識という意味では学力本体に大きな影響がある。