分からないところを教えない塾!?

予防医学的な?

先回りして全部教えると足腰が弱くなる


学校を卒業して社会人になると、突然「これは基本スキルだよね」とばかりに持っていて当たり前になる技術がある。そればコンピューターの操作技術だ。今はタブレットもそうかも知れないけれど、私の頃はパソコンで、「使えること」が前提だった。

 

新卒で就職したのが設計の職だったので、CADは必死に覚えた。(大学では習わなかった)また、WordやExcelもほとんど使ったことがなく(Windows全盛時代!)、その分からないことを聞くのは「恥ずかしい」ことだった。だから本を買ってこっそり練習した。

 

勉強での必須技術というと「調べる」があると思う。読んだり書いたりするのに、その言葉の意味が分かっている必要がある。でもそれを調べる術を知らない子というのが結構いて、そういう子は自学の効率を上げられない。だから辞書の使い方から教え、使い方を教えたら自ら使わせるようにしていく。

 

勉強は分からないところを分かるようにすることだ。だからその技術を身に付けるのが一番大切だと思っている。もくせい塾では、みんな自習中や授業中に辞書や参考書を取りに本棚へと歩いていく。それは、自分で調べて進めるようになったからだ。私は調べれば分かることは基本的に教えない。自分で調べる方法を教える方が大切だと思うからだ。単語などが分からなくて止まっている子などがいたら、

 

「どうすれば先に進める?」

 

と聞く。これが自学指導だと思っている。だからある意味「分からないところを教えてくれない塾」ということになる。