自分で卑下しちゃダメよ

「自称進学校」という言葉があるみたいだね。そこまで学力は高くないのに、または大学の合格実績はパッとないのに、学校の先生が「ウチは進学校だ」と「自称」しているのを揶揄する言葉のようだ。あんまりいい言葉じゃない。

 

以前保護者様と面談をしていて、

 

「子供が『ウチは自称進学校だから』と言っていた」

 

とおっしゃった。「勉強!勉強!」と学校で言われるのに対して、自虐的に使って文句を言っていたというような話だった。学校の勉強が大変で嘆きたくなるのは分からなくもない。

 

でも、進学に力を入れている学校(今はほとんどそうだけど)ならば、先生たちはみな「ウチは進学校だ」って言うんじゃないかな。日本には進学校じゃない学校のほうが少ない。では、「進学校」と「自称進学校」の違いは何か。

 

それは、そこに通う生徒の意識なんじゃないか。たぶん「自称進学校」という言葉を使うコンプレックス丸出しの人たちが、「進学校」と認めるような学校の生徒たちは、自分たちでその雰囲気を作っている。

 

高校の偏差値はその学校の人気・入試倍率で変わるものだ。進学実績が上がれば人気も上がるし、それに伴って偏差値も上がっていく。現金なものだけどね。そしてそれは5年もあればガラリと変わってしまうものだ。だから

 

「ウチは『自称進学校』だから」

 

と嘆いている間にもどんどん変わっているものなのだ。

 

今自分が通っている学校が「自称」だと感ずるのならば、それは過去の先輩方の実績にツバを吐いているようなものだ。だったら自分でどうにかすればいいと思うのだよ。