倍率の話

埼玉県立高校の12月志願者倍率が出たので倍率の話。

 

普通科全体の平均倍率が1.19倍だった。去年は1.20倍なので、少しだけ下がっているが、だいたい1.2倍。今回の調査でこれを超えていると埼玉県の公立高校の中では倍率が高く、下回っていると低いと言える。

 

では、「1.2倍」というのはどんなものなのかというと、「100人募集しているのに応募が120人集まった」ということだ。見方が分からない子は参考にしてみてね。越谷北高校を例に挙げてみると、募集が318人に対して志願者が397人で倍率が1.25倍。1.2倍より少し高いくらい。

 

ここで、397から318を引いて79。

 

「79人も落ちるのか...」

 

と不安になっちゃう子が毎年いるけれど、そういう子にはこう言っている。

 

「でも1.2倍ってさ、『6人のうちの5人』に入れば大丈夫ってことじゃない?」

 

まあ詭弁なんだけれど、これで不安が和らぐ子もいる。数字は具体的なものだから真に受けすぎてしまうこともあるけれど、こんなもんは捉え方次第だよね。まだ何も決まったわけじゃないよ。