今からで間に合うんですか?

中1・中2の3学期期末テストまで1週間ほどとなった。

 

ここにきてやっと動き出したように感じる子もいる。正直言って、「遅ぇーよ」なのだが、全く動かないよりはずっといい。精一杯あがいてもがいてジタバタしてほしいと思う。

 

行動を早くさせるには、「失敗した体験」が必要だと思う。

 

ギリギリで間に合ってしまうと、次もギリギリになりがちだ。例えば朝登校する時間がどんどん遅くなっていく子は、そのギリギリセーフを探っている。だが「ギリギリで間に合う」という成功体験を積ませてはダメだ。一度思いっきり寝過ごしたりして大恥かいたり叱られたりして、「失敗した」体験を持つことも時には必要だと思う。こと勉強においては、テストが何点であってもその結果が影響を及ぼすのが受験の時なので実感が湧きにくい。そして受験に「間に合わない!」となってしまってはもう遅いのである。

 

だからこそその前に何度か、「間に合わなかった」という経験をさせることも重要なのではないだろうか。夏休みの宿題?そんなのは手伝わなくていいだろう。最終日になって、泣きながらやればいいのだ。大切な友達との約束?その為に朝起こすなんてしなくてもいいんじゃないかな。何でも間に合うようにやってもらっちゃってる子の顔は、なんだか「のっぺり」している。大事なことが何なのかをまだ知らない顔だ。そんな子が勉強を計画立ててできるようになるはずがない。

 

今回「遅ぇーよ」だった生徒の顔が、ぜひ彫りの深い、阿部寛的イケメンフェイスになることを願う。