勉強に必死になると

必死になった子は、行動が変わる。

 

まず学習時間が増える。それも「前に比べて」ではなく、ガラリと変わる。学校から帰って来るとすぐに自習に来て、最後まで勉強していく。

 

そして勉強の仕方が変わる。机にずっとダラリと座っているということがなくなる。こまめに本棚に行って辞書や参考書を手に取ったり、質問にきたりする。教室で過ごす時間の密度が高まる。

 

勉強の内容が変わる。問題を解いて丸付けをして終わり、ではなく、間違えた問題をできるようにすることに執着するようになる。書く字が濃くなる。学習記録シートの内容が細かくなる。解いたプリントの提出量が増える。

 

こういう勉強ができるようになった子は見た目が変わる。目には意志が宿っているのが見て取れるようになり、輪郭もこころなしかクッキリする。動きだってきびきびする。それまで教室内にいてもバタバタと物音を立てていたのにそれも無くなる。その代わりに、頭が高速で回転している音が聞こえるようになる。