問題集の選び方

問題集コレクターにならないようにね。

問題集は「最後までやり切れるもの」を


市販の問題集を選ぶときは、その難易度に注意したい。

 

本屋に行くと、それはもうたくさんの問題集が売られている。しかし基礎的な問題集は実は少な目で、基礎も含まれているけれど標準以上のものが多い。これは簡単すぎると「売れない」からだと思う。問題集を買いに来る生徒は自分の学力を向上したいわけだ。だから難しいものに手を出しがちだ。とっつきやすさは大事だけど、簡単すぎると「バカにしている」と感じる生徒もいるかも知れない。だが忘れてはいけないのが、「難しい問題集を持っているからといって頭が良くなるわけではない」ということだ。

 

問題集は、できる問題とできない問題が「6:4」くらいのものを選ぶべきだと言われる(個人的には「8:2」でもいいくらいだと思っている)。できる問題のほうが多いものを選ぶ、これが「続けられる」ポイントとなる。問題集ははじめから最後まで解いたときに最もその養分を吸収できる、問題集としての「テーマ」が隠されていたりする。だから最後までやり切れることが大切だ。辞書のように部分使いの目的で買ったものでない場合、やる気につながるので途中で「挫折した」という思いも抱かないほうが良い。

 

そう考えると、生徒のレベルに合った問題集は「やや簡単に感じる」ものとなり基礎的な問題集が大変な効果を発揮する。だが市販ではあるにはあるが、生徒は見つけにくい。おそらく参考書のベストセラーのほとんどが生徒にとってオーバースペックなんじゃないかとすら思う。ブランド品ばかりに手を出すのではなく、まずは学校の教材が基礎的なものが配られているのならそれを完璧にし、その上で用途に応じて購入するのが賢いやりかただと思う。頭のいい人は「問題」に精通し、頭の悪い人は「問題集」に精通するのだ。