没頭、集中、わき目も振らず

高校生の中間試験が始まりました。ここ数日は、高校生たちがたくさん自習に来ていて頑張っています。3年生にとっては大学の推薦入試にも関わる大切な試験です。また一般受験をする生徒にとっても、この時期に同じ学校内の生徒に負けているようでは、全国の高校生と争う一般受験で勝ち抜けません。良い成績を取れるように頑張ってもらいたいですね(^^)/

 

高校入試はその学校に「入れる為」の試験で、大学入試はふるいにかけ「落とす為」の試験と言われていますが、今の大学一般入試の状況を見ていると、その傾向はより強まっているように感じます。大学進学率は50パーセントを超えましたが、「行きたい」と思っていた大学に行けている人はその中のどのくらいなのでしょうね。

 

部活動やその他の課外活動でもそうでしょうが、「全力を出せる」ことは一つの能力だと思います。自分を振り返ってみても、本気じゃない・どこか手を抜いているなと思うときは大した成果も出ませんし、結局後悔も残ります。その全力が他の人と比べて優れているか劣っているかは関係なく、自分の中で「全力でなりふりかまわず取り組めた」と思える状態にあるときは成果も出ますし、それが経験となり次に関連あることに取り組むときにその状態をすぐに作り出すことができます。これが60パーセントくらいの取り組み方だと次につながりません。振り切った行動をとれる人は強いですし、どんどん強くなると思います。

 

定期テストの為の勉強というものはもしかしたら社会に出てもあまり役に立たないかも知れませんが、この「勉強に全振り」した状態を体験しておくことは、自分の能力を向上させるのには必ず役立ちます。

社会のレベルアップ

中3の第1回北辰テストが返却されました。

 

塾にも成績表が郵送されてきました。どうやら今年の中3生の課題は、「理科」「社会」にありそうです。特に社会は他の科目に比べ、5ポイント近く塾生の平均偏差値が低かったです。

 

社会は「暗記するだけ」と思われがちですが、問題を見てみると、それはもう過去のもののようです。資料を読み取って答える問題や、考えさせる問題などの割合が多くなっていますので、用語をちょっと覚えるだけでなく、教科書を読んで考えることや、流れや背景をつかんでおくことが大切です。もちろん他の科目に比べて覚えるべき用語はずっと多く、それらの暗記も欠かせません。それを覚えた「上」で、読み、考えて書く力が求められるのが今の社会科目なのだと思います。定期テスト前に暗記だけするような勉強から早く脱却しなくてはいけません。

 

社会のレベルアップは、夏期講習の指導計画に盛り込んでいきます。私は理系の出身ですが、不思議なことに指導していて楽しいのは国語や社会の文型科目です。今から夏期講習が楽しみです(^^)/ 社会、頑張りましょう!

過程も見ること

塾の授業を体調不良で休んでしまった子が、翌日や、次の授業前に早く来て自習しているのを見ると「すごいな」と思います。勉強に対して危機意識があるということですね。「君の勉強する姿、ちゃんと見ているよ。」と伝えて応援したくなります。

 

中学1年生にとって初めての定期テストが7月の初日から始まります。そこで初めて、生徒たちは学校で順位という絶対評価にさらされます。今はやる気満々の子であっても、自分の現実を知ると少しずつ打ちのめされやる気が減退していくこともあり、なかなか残酷なイベントです。ですから「順位」以外の評価もしてあげられればなと思っています。いくつかのチャンネルで評価を得られていれば、簡単には折れない精神性を得られるのではないか。もちろんテストで良い順位を目指すことは前提として、ですが。

 

小さい頃は何かできるたびに「すごいね、立派だね。」と言われていたのに、いつしか「やって当たり前」になっていきます。でも褒められれば誰でも嬉しいでしょうし、やる気にもつながります。勉強の成果は本人のやる気が占める割合が非常に大きいので、そこにつながればいいと思います。

学校の課題を一生懸命やってはいけない

「学校の課題を一生懸命やっている」生徒は、学校の成績が上がらない。

 

なんだか学校批判とも取れるような物言いで始まってしまいましたが、決して学校の批判をしているわけではありません。むしろ私は、学校の勉強をおざなりにしている生徒の成績は絶対に上がらないと思っています。では上の発言はどういうことかと言うと、「塾内で」がその上に付きます。私は目の前で起こっていることしか分かりませんので、塾の中での話です。「塾内で学校の課題を一生懸命やっている生徒は、学校の成績が上がらない」ということです。

 

もくせい塾では自習に来るのが当たり前の空気を作っていますが、せっかく来たのに学校の課題でその時間のほとんどを過ごしてしまう生徒は成績があまり良くありません。それは、学校の課題は「みんなもやっている」ことだからです。みんなと同じことをやっているだけでは追い抜くことはできません。そこにプラスアルファの学習が積みあがってはじめて、人より抜きんでることができます。

 

自習室ではもちろん学校の課題をやってもOKですし、勉強から逸れなければ何をやっていてもいいというルールです。実際に成績上位の生徒も学校の課題をやっています。でもそういう生徒は、学校の課題をサッと片付けて、すぐさま次の勉強に入っています。学校の課題は「片付ける」ものなんですね。ですから何時間もかけて学校の課題(ワーク数ページ程度だったりする)をやって、「ふぅ、一仕事終えたぜ」みたいな顔はしていません。できる子はもっと量をこなしています。

 

ですから、学校の課題が出たらそれを一番に終わらせるのは大切ですが、それだけで満足して勉強した気になってしまっては、人を追い抜くことはできません。そういった意味での、「学校の課題を『一生懸命』やってはいけない。」です。同じような意味で、「塾の授業中に学校の課題を進めようとする高校生は成績が上がらない」もありますが、これはまた別の機会に。

実体験

少しゴールデンウィークの時の話をしたいと思います。

 

ゴールデンウィークは、長野を通って石川県まで行き、日本海側を回って来ました。途中日が暮れたら近くの宿を探したり車中泊をしたりと、たいしたことはせずのんびりしたものでした。

 

しかし一つだけ、飛騨山脈の山中で迷子になりました。山道をどんどん登っていくと、その先が通行止めになっていたりすることが重なって、いつしか誰もいない道路をひとりトロトロと走ることになりました。この時期でも周囲はまだ雪が残っていて霧深く、さらには雨も降っており、本当に心細かったです。少し下山した頃にやっと対向車とすれ違って安心しました。その車のナンバープレートが「飛騨」だったので、そこが飛騨山脈なのだなとわかりました。カーナビは新しくすべきですね(^_^;)

 

長野県に入るころに見かける車の多くが松本ナンバーで、飛騨山脈では飛騨ナンバーとすれ違い、それが金沢に変わるころに目的地が近いと分かったり。社会の勉強で覚えた地名が、知識ではなく自分の実体験に変わっていくのを感じました。私が学生の頃、一番苦手なのは社会、それも地理でした。思えば家族で旅行した思い出も1回しかありません。もちろん旅行に行けなかったことをとやかく言うつもりは全く無いのですが、家族旅行と地理の学力という関係性を考えてみるのも面白いかも知れませんね。一番の学びは自分で体験することだと、今回、私自身が身に染みて感じました。

楽な方へ流さない

これは大人でも同じことですが、どんなに成績の良い生徒でも、一度楽することを覚えてしまったらなかなか元には戻れません。例えば学校の夏休みの宿題。一度解答を見てやったことを偽装してしまえば、次の年からも解答を写すようになります。こうして楽をすることが「当たり前」になっていくと、それはやがて成績や進路という形で現れます。

 

そうなる前に対策を打つためにも、「それはダメだよ」と周りの人間が言ってあげる必要があります。自分で気づき、「より大変な方」へと進路を変更するのは難しいですからね。ですからそれを言うのが、私の役割の一つだと思っています。

本棚

本棚の整理をしています。

 

塾内の本や雑誌は、生徒に自由に手に取ってもらいたいと思って揃えています。子供の活字離れが叫ばれる昨今ですが、「本に囲まれる生活」というのはもう時代遅れというか、場所を取るのでそのコストを考えると、結構なぜいたくなのかも知れませんね。今では本棚が無い家も多いのかも知れません。

 

塾では、どうしても参考書や問題集の為の本棚になってしまいがちですが、もくせい塾はもう少し肥沃な本棚にしていきたいなと思って、全体の半分くらいは小説や雑誌など、参考書以外のものを置くようにしています。辞書や参考書はもっと頻繁に使われますが、問題集を置いておいてもそれが手に取られるのは数か月に1回、中には全く生徒に手に取られないものもあります。ですから生徒の知への興味のチャンネルを開くという意味での肥沃な本棚を目指しています。

 

とは言え、問題集以外もまだまだ生徒の手にはなかなか取られないのが現状です(^_^;) ですからそれらをどうしたらもっと魅力的に見せられるか、というわけで本棚の整理です。なんだかコンビニや小売店の商品陳列のような話になってきました(笑)。

 

ゴールデンウィークも明けました

世間より一足先に、もくせい塾はゴールデンウィークが明けましたね。新元号にもなり、今日からまた頑張ってまいりますのでよろしくお願いします(^^)/

 

さて、ゴールデンウィークが明けたということは、高校生たちの1学期中間考査が2週間後に迫ってきました。もう勉強を始めている生徒もいますが、まだの子は早く始めていきましょう。特に高校1年生は、今後の成績を決める第一歩です。ここでしっかり良い順位を取ってそれをキープしていきたいところです。

 

中学生はここからが大変ですね。まずは体育祭があって、6月に入ると3年生はすぐに修学旅行です。そして最後の学総があり7月に入るとすぐ期末テストです。受験生にとっては最初の難所です。行事に振り回されて勉強が手につかないなんてことのないように、地に足を付けて勉強しましょう。

 

ゴールデンウィーク期間中に、もくせい塾の生徒が自由に使える問題を50冊分ほど増やしておきました。(今350冊くらいです)どんどん解きに来てください(^^♪