あわてない

教室の目の前で交通事故がありました。

 

突然、ドーンという大きな音と人の叫び声のようなものがあって、教室の入っているビルに振動が伝わりました。教室の前の電信柱に自動車が衝突したようです。電線も大きく揺れていました。

 

その後救急車と警察が来て事故処理をしていましたが、野次馬が集まるくらいの騒然とした雰囲気になっていました。乗車していた人は大丈夫だったでしょうか。

 

塾の中はというと、一番慌てているのが私だというくらい、生徒たちは黙々と勉強を続けていました(^_^;) もちろん外から警察が交通整理をする音などが入ってきて「落ち着かない」と言っている生徒もいて、みんなそうだったとは思います。ですが、なんで大丈夫なの?と思うくらいの平静っぷりでした。

 

なんというか、いろいろなことに驚く1日でした。

センスなんてあると思うな、数学こそ積み上げた量がものを言う科目だ

夏季休業明け、5日ぶりの授業でした。休み中ほとんど黙ったまま作業をしていたので、調整が上手くいかず、自分でも分かるくらい声が大きかったです(^_^;) 明日はもっとボリュームをしぼれるように頑張ります。

 

今では常識ですが、数学の成績を上げるのに必要なのは暗記だと思っています。解法を覚えて問題を解くのが受験数学の勉強法です。数学の問題を見て解法を「ひらめく」のほとんどが今までの経験値から出て来るものなので、やはりそこまでにどれだけ解法を身に付けたかがものを言います。大学受験は特にそうですが、高校受験でも数学の「暗記」はある程度必要なのではないかと思い始めました。

 

中学生の数学が苦手な子を見ていて、そのほとんどが基礎的な定理や公式を「身に付けて」いないことに気付いたのがきっかけです。ほとんどの子が四則計算はできるのに、なぜおうぎ形の弧の長さを求めることはできなくなってしまうのか、今まで結構本気で謎でした。だからできない生徒に「公式ちゃんと覚えようね」なんて言っていました。そりゃできるようになりませんわ。私の思慮が足りませんでした。

 

テストの直前だけ覚えていたりする子はなんとなくそこそこの点数を取れていますが、テストが終わって2週間もすればキレイサッパリ忘れていたりする。これは四則計算のような、深い記憶になるまで暗記していないんですね。きっと数学でも「覚えなくてはならない」というものがあることに対する認識が弱いからなのではないか、今はそんなふうに思っています。ここをテコ入れする必要があるとやっと気づきました。演習量も大切ですが、その前に基礎知識の定着を。

 

そこで夏期講習ではちょっとした「暗記の数学」コーナーを作ってみようと思っています。時代に逆行したことばかりやっているなと思いますが、数学の入試問題を解くには基本問題を解く為の公式や定理が身に付いていなければなりません。いくら思考力が大切と言えども、受験を乗り越えるには最低限の知識は必要です。ガッチガチの固い土台が作れれば、その上に立派な天守閣の城が立つことになるはずです。

古文を曖昧なものにしておくな、単語レベルから学習していこう。

今日まで夏季休業(前半)をいただいておりました。明日からまた通常通り授業を再開いたします。

 

この休み期間は夏期講習の準備をメインに進めました。夏休みは受験生にとって本当に大切な期間ですので、いくら準備をしても足りないくらいです。良いものにしていきたいと思います(^^)/

 

 

夏期講習の国語では、毎年古文の読み方に力を入れています。古文は学校の授業でも「竹取物語」「枕草子」「平家物語」「奥の細道」「徒然草」の一節くらいしか扱いませんし、古典文法の学習なども不十分なまま受験に突入します。だから塾で国語の指導を受けていない生徒は、受験の時に「なんとなく読み」で対応するしかありません。

 

ただこの「なんとなく読み」は、かなり国語読解力に依存しているやりかただと思っています。近代文学で使われていたような言い回しも知っていないといけませんし、分からない助動詞、助詞や単語などがあった場合にはその前後の文脈から判断するスキーマ力も必要です。かと言って「古文の勉強」を独学でやろうとしても中学生には何から手をつけていいか分からないと思います。そうこうしているうちに結局この「なんとなく読み」で入試に突入し点数が安定しないということになりがちです。やっても伸びない。きっとこういうイメージがあるので、国語を勉強したがらない生徒が結構いるのではないでしょうか。でもこれは知識を身に付ければ克服できます。

 

だからもくせい塾の夏期講習では、古文の読み方指導を文法から行っています。古文もちゃんと時間を取って覚えてしまえば英語長文と同じで、ある程度は機械的に訳せるようになります。なまじ「日本語」というくくりなので、訳し方講座をやってもらえないのが古文なのですが、内容は現代文よりもずっと単純なので満点を狙える分野でもあります。入試国語で19点分を確実にものにできるように、夏に基礎を身に付けて秋以降力を伸ばせるようにしていきましょう(^^)/

夏期講習のねらい

もくせい塾の中3生対象の夏期講習では、テキストを2種類渡しています。ひとつは夏期講習用のテキストで、もうひとつは入試対策問題集です。

 

夏期講習用のテキストは、もくせい塾を立ち上げた当初からほぼ固定されたものを使用しているのですが、入試対策問題集のほうは毎年いろいろと試してきました。

 

夏期講習でテキストを2種類、5科目で10冊渡す塾ってあまりないかも知れません。でもこれには理由があります。まずは夏期講習の目的ですが、「今までの学習範囲の総復習」というのが多くの場合掲げられていると思います。もちろんもくせい塾でも同じです。ですが、それだけだと生徒の勉強が途中で止まってしまうと感じています。夏期講習だけ頑張っても、2学期に入って以前の生活習慣に戻ってしまったら、夏期講習で頑張った分の勉強の貯金はあっという間に(それこそ1,2ヵ月で)遣い果たしてしまいます。夏休み直後の北辰テストの偏差値が一番高い生徒はこれに当たります。秋以降ライバルに抜かれてしまうんですね。

 

だから2学期以降も勉強のペースを緩めないように、「受験生」であり続けてもらう為の入試対策問題集です。中3受験生には、夏期講習からは毎日最後まで塾に来てもらうことになりますが、その時にやることが無いとならないようにする為のテキスト配布になります。非常にザックリとしていますが、私はテキスト1冊を1周するのにだいたい40時間と考えています。夏期講習用のテキストが5科目分で200時間。それに入試対策問題集が5冊で更に200時間。入試対策問題集は入試までに7周してもらうとして1400時間。(実際はこれより少なくなると思います。)受験勉強の理想は2000時間以上と考えていますが、その半分程度をこの夏休みに配布するテキストでカバーしてしまおうという考えです。

 

だから2種類のテキストを配ってそれが夏だけでは終わらない状態にし、勉強に句読点をつけずにその後も走っていけるようにする。もちろんその他にも夏期講習ではプリントや他の教材も使用しますので、もっともっと大量の学習をすることになります。勉強のペースが遅くて学力が伸びなかった子、量が少なくて学力が伸びなかった子、そういう子はここで一気に強制して学力の上がる体質にしてしまいます。一生に一度、勉強に没頭する夏にしていきましょう!

いまいち突き抜けられていないのは読解力のせいかも知れない。

受験勉強などで後半になって伸びる子がいます。2年に1人くらい、9月から12月くらいにぐんぐんと偏差値を10くらい上げるような子が出てきますが、そういう子には元々、人並み以上の「読解力」が備わっている気がします。

 

後半巻き返し型には男の子が多いのですが、その条件はまず体力があり、読解力があって、勉強に「はまる」性質を持っていること。そういう子が後半になってぐんぐん学力を伸ばしていくように見えます。あ、あと、それまであまり一生懸命勉強をしてきていない子です(^_^;) 上記の要素があって、もっと早くに「目覚め」ている子は、すでに上位集団を走っています。この、「体力がある」と「はまる」、そして「勉強をサボってきた」というのが男子に多く当てはまるのでしょうね。

 

いずれにしても「読解力」というものが学力向上に必須なことは疑いようもありません。後半に巻き返す為には、他の人よりも多くの学習量が必要になります。それは学校や塾の授業だけで賄えるものではなく、自学の中で人より多く積み上げていくしかありません。そうすると、多くの場合、課題を自分で乗り越えていくことになります。問題を解いて間違えたものは解説を自分で「読ん」で理解する、分からないものは辞書や参考書を「読ん」で調べる。自学は読むことがセットになっています。

 

だから正確に文脈を捉えて内容を理解する。それを読解力と呼ぶのならば自学には必須の力です。読解力が無いと、まず書かれている内容を正確に理解することができませんし、読んだ内容も身に付きにくいです。また、入試や模試では最近、問題文が長くなっています。その問題文を読めなくて問題が解けていない子が多くいます。ここにも読解力が関わってきます。つまり、読解力の無い子は普段の学習で効果が薄く学力が伸びにくく、更にはテストで問題が読めなくて間違えまくるという2重の落とし穴にはまってしまっています。逆に読解力のある子は後半の集中である程度巻き返しが測れる(こともあります)。これだけ差の広がる能力ですから、伸ばさない手はありませんよね。

 

例えばテニスをするときに、フォアやバックの打ち方ができていても体力がなくては試合に勝つことはできません。勉強も、その科目の知識を覚えているだけでは高得点は望めません。定期テストで60点前後を取ってくる生徒が北辰テストを受けると国語の偏差値が低いことがあって「原因はこれかな」と思うことがあります。定期テストの得点でいまいち突き抜けられていないのは読解力が弱いからかも知れません。テストにおける体力や反射神経の一つは読解力です。表立って目に見える力ではないので軽視しがちですが、試合に勝つためには実はとっても大切な力です。

ブレーキをかけるな、怖がらずに前に進もう。

昨日塾の見学に来られた保護者様は、このブログを2年くらい見て下さっているとおっしゃってくださいました。励みになります~(^^♪

 

さて、富士中の中3の個票が出されたようなので見せてもらっています。今回は6位、また10傑が出ました!おめでとう。

 

また、前回順位から120番以上順位を伸ばした子もいます!すごいですね~。他にも過去最高順位を記録した子もいます。よく頑張りました!

 

今回のテストですが、やはりコロナの自粛期間の過ごし方というのが大きかったのではないでしょうか。自粛期間を休みと捉えるか自習期間と捉えるか。それで大きく溝が開いた気がします。

 

テスト直前はみんな頑張っているので、その前から準備をしてきたか。受験も同じで、夏からはみんな頑張ります。これから差を付けたり逆転するのはどんどん難しくなります。だからその前からどれだけ準備をしてきたか。それが端々に出てきます。前のめりに走ってゆきましょう!

一喜一憂するな、良い結果が出たときこそ考えろ。

期末テストの結果がだいぶ出揃ってきました。

 

いやぁ、手前味噌ですが過去最高の結果です。もちろん1学期のテストですし平均点は高くなりそうなので諸手を上げて喜ぶわけにもいかないのですけれどね。

 

でも今の段階で100点の答案を持ってきてくれた生徒が2名。450点超えも過去最高に多いです。400点を超えた生徒も過去最高ですし、自己最高を記録した生徒もかなりいます。ちょっとにやけてしまいますね(^^♪

 

詳しい分析は個票が出たらやっていきますが、すぐに分かることで言うと今までと違うのは準備にかけた時間です。進度を速くして復習に時間を多く割けたことは大きかったです。また、英語の授業で教科書の読みと訳、単語暗記をチェックしているのですが、その周回数が多い生徒はやはり英語の得点が高く、少ない生徒はそれなりでした。ここにも速く多くやることの効果が見えています。

 

また、学校のワークのみに縛ることなく塾の問題集にも多く触れさせたことも効果が出ました。同じことを何度も反復してやり込むことの効果に関しては疑いはありません。ですが一方で、同じだけ反復しても効果が薄い生徒がいることも確認していました。そういう子は、答えを覚えてしまうほうに意識が向いているので、反復させても2回目以降の刺激が薄くなってしまうというか、脳の楽な状態ができてしまって新しい勉強として捉えられていないのかなと思っていました。ですからそのような生徒に対しては、反復ではなく、でも同じタイプの問題を次々解いてもらうほうが効果がでるかもと思って試したことが良い方向に出ました。

 

この考察はもくせい塾の指導方針に反映させていきたいと思います。なんにせよ、みんなよく頑張ってくれました(^^)/

簡単に諦めるな、ジタバタしながら考えよう。

昨日は第2回北辰テスト@Homeでした。塾生のみなさんのできはどうでしたか。直しをして力を伸ばすことに役立てていきましょう。

 

夏前の北辰テストが終わったので、ここからは受験勉強に集中する時期になりました。塾では夏期講習の準備も進めています(^^)/ 毎年のことですが、この時期の私は本当にヒーヒー言っています。やりたいことが多すぎて時間が足りません。

 

今年は夏休みも短縮されてしまい、普通の夏期講習を行うことが難しくなったと思います。他の塾では夏期講習の日程を短縮するところもあるようですが、もくせい塾は9月までずれ込んででも、例年通り目一杯行おうと思います!

 

なぜなら、夏休みの勉強時間を確保することが受験においてとても重要だと感じるからです。毎年受験生を見ていて思うのが、「夏を制するものは受験を制する」だなということです。夏休みに歯を食いしばって勉強した生徒が、自分の学力を大きく伸ばすところを何度も見てきました。夏に頑張った生徒は本当にその後の人生を変えます。それを演出するためにも、夏休みは長時間行いたいと思っています。「夏を制するものは受験を制する」。昔から言われている言葉には含蓄があります。

 

また、「コロナ禍だったから勉強時間減っても仕方ないよね」とはしたくないです。もちろん仕方のないところもあるのですが、大人が簡単に諦めるところを見せるわけにはいかないと思っています。ダメなこと、無理なことはもちろんたくさんありますが、それを見て「諦めよう」とするのではなく、「じゃあ他の方法はないかな」という姿勢があるんだと生徒には知ってもらいたいです。だから今年の夏期講習の日程はかなり暴挙ですが、私のジタバタする姿を見てもらいたいです。

 

今の生徒たちは将来社会人になって、「ゆとり世代」ならぬ「コロナ世代」とか言われちゃうかも知れません。でもその語り口が「だから仕方ないよね」ではなく、「なのに頑張っている」と言われるようになればカッコいいなと思います。簡単には諦めない姿勢は、その言葉を引き出すことにつながるかも知れません。

環境が人を変える

勉強をするには、環境を整えることが必要です。本当に環境大事。

 

自宅の部屋に机が無かったり、あっても上に物が積まれていたりしたら勉強を習慣化するのはまず無理です。また机があったとしても他に遊び道具もある部屋で、勉強に集中することはやはり難しいでしょう。

 

例えば家のリビングにテレビがあって、その向かいにソファが置かれているのに「テレビなんか見てないで勉強しろ」は無理だと思います。私の家も昔はずっとテレビがついていて、テレビを見ない日がありませんでした。あの頃は「テレビを見ずに勉強する」のにものすごい意志の力が必要で、私はいつもテレビの誘惑に負けていました。今は音の無い状態で過ごすこともできるようになりましたが、子供の頃は静寂が心細くてテレビや音楽をずっと流していました。一つのことに集中したほうが得られるものも大きいので、今思うと無駄なことをしていたなぁと思います。子供を勉強する子に育てるには、家のレイアウトから考えることが大切なんでしょうね。

 

そんなわけで、勉強をするには「勉強だけをする環境」が絶対に必要です。それは自宅ではまず用意できません。なぜなら家族がいて、家は安らぎの場だからです。家族みんなが自分の勉強のためにテレビを消し、会話も控えて集中する環境を作り上げてくれるでしょうか。もし家族がそこまで協力してくれたとしても、自分の集めた漫画やゲーム、そしてスマホを目の届かないところに封印することができるでしょうか。家を勉強に集中する環境にするには、いくつもの壁を乗り越えなくてはなりません。

 

だからみんな塾に通います。勉強の環境をお金で買う時代です。ですが、塾が勉強に集中できる環境であるかも気を付けなくてはいけません。耳を疑うのですが、自習室が「うるさい」塾の話をよく聞きます。スタッフが何度も注意をしに来るのだとか。もし、親御さんが「家では勉強させてあげられないから。」と買ってあげた環境がそんな状態だったら...不運です。やっぱり、環境が本当に大事。

テストを「直す」な、テストを「利用」しよう。

テストの返却が始まっています。高得点を取れた子もいて、いい感じです。中1Hちゃんは今のところ全部90点台です!中3Yちゃんは社会があと1問で満点でした。すごいですね~(^^)/ 他の人たちも、返却された答案を持ってきて下さいね。

 

さて、テストが返却されたら大切なのはテスト直しです。今日も中3生が自習に来てテスト直しをしていました。(えらい!)北辰テストも返却されたばっかりですがもう次の北辰テストです。そちらの直しもあるので受験生は大変ですが、頑張って乗り切りましょう!

 

テスト直しですが、定期テストと北辰テストの直しの仕方をそれぞれ指導しています。まずは定期テストですが、こちらは間違えた問題は全て直します。定期テストは学校の授業の内容の確認なので全部できるようにしなくてはなりません。だから直しは生徒の学力に限らず、「もう一度解いたら満点が取れること」がゴールです。

 

一方北辰テストの直しは「第一志望校のボーダーラインを越えられるレベルの問題まで解き直す」のがポイントです。成績表資料を見て、不正解の問題をチェックし、ボーダーラインの問題までの直しを第1段階として行ってもらっています。

 

北辰テストには難問も含まれており、それは生徒によっては「不要な」問題です。例えば偏差値55くらいの学校を目指している生徒に、正答率が1桁の問題を解く必要は今のところありません。そこに時間をかけるくらいならば、基礎レベルの問題を徹底的に解きまくったほうが偏差値55は越えられます。そのほうが合格の可能性は上がりますね(^^♪

 

また直しの時は、教科書や辞書などを使って調べまくります。間違えた問題は今のところできない問題です。それをできるようにするのが学力の上がる勉強です。テスト前はワークを進めるので手一杯だった生徒も、テストが終わって時間があります。だから時間をかけて調べて、理解して、乗り越える。この作業で、抜けている力を補い、新しい知識を身に付けて力を伸ばします。

 

 

 

どちらのテスト直しにも言えることですが、テストを「直す」ことを目的にしてはいけません。「次に出たら解ける」、つまりテスト自体を問題集のように反復して身に付けてしまうことが大切です。

考えるな、先に行動してしまおう。

7月になってビニール袋が有料化されてから、何度もビニール袋を買ってしまっていました。

 

やめようやめようと思い、エコバッグを持ち歩いているのですが、お店のレジで会計をするときに店内に持って来るのを忘れていることに気付いたりします。そして「あ、レジ袋下さい…。」と自己嫌悪に陥ります。

 

今月に入り、レジ袋をもらうことが自分の習慣になっていたことが分かりました。それは裏を返せば、エコバッグを持ちあるかないことが習慣化していることでもあります。

 

何かを「する」ことが習慣だというのは分かりやすいです。例えば歯磨きをすることや、早起きをすることなど。でもその逆に、何かを「しない」ことも習慣です。歯磨きを「しない」ことも、いわば習慣です。

 

そう考えると、勉強をしていない人は勉強を「しない」ことを習慣化していることになります。習慣を変えるのは大変です。勉強をしていない人が勉強をするようになるまでには、考え方を変え、行動を変え、それが当たり前になるまで継続する必要があります。受験生の場合でも、今勉強していない人が、部活が終わったらすぐ勉強漬けの生活に入れるかというとそうはなりません。毎年見ていますが、強制されてもおそらく1~2ヵ月くらいはかかっています。もうすぐ8月。勉強を習慣化するのに2ヵ月かかるとすると10月。12月には志望校を決定するとなるともう時間は全くありません。こんなことをしていては実力よりも上の学校を目指すのはもう間に合わなくなってしまいます。

 

そうそう、先ほどのエコバッグの話ですが、今私はズボンのポケットにコンビニのビニール袋をねじ込んで過ごしています。これをしておくとレジでエコバッグを忘れたことに気付いても、「でもビニール袋はある。」となります。シワシワのビニール袋に商品を詰めるのはちょっと貧乏くさくて恥ずかしいので、最近はエコバッグも忘れなくなりました。エコバッグを持ち歩こうという考えからではなく、強制的にビニール袋を持ち歩くようにしてしまった結果、エコバッグを持ち歩くように自分の行動が変わりました。

 

勉強においてもそう。考え方はすぐには変わりません。それを待つより先に、今すぐに行動を起こしましょう。気持ちはまだまだ遊びたいかも知れませんが、強制的に行動に移すことも時には必要です(^^)/

テストが終わった今こそチャンス!

富士中の期末テストが本日で終わりました。富士中生はお疲れ様です。結果が出たら塾に持ってきて下さい。

 

テストが終わり、気が抜けてしまった生徒もいるかも知れませんね。ですが、「テストが終わった直後」が最も学習効果が高いと言われます。テスト勉強で耕した頭の中が、最も栄養を吸収しやすくなっている状態で、またテストを受けた直後なので記憶も新しいまま復習ができます。さらに、成績を伸ばしたいと思っているのなら、他の人が気を抜いているときこそチャンスです。この機会をみすみす逃してしまうのはもったいない。もうひと頑張りして勉強に手を付けてみましょう!

 

今日も教室を開けたら、3年生と1年生の生徒が自習に来ました。こういう生徒が学力をガンガン伸ばしていきます(^^)/ 中3生は今週末に北辰テスト@Homeがありますので、その対策もやりましょう!

勉強に関して言うと、「しつこい」ほうがいい。

期末テストが眼前に迫ってきています。今日も中1・中2が全員自習に来て頑張りました!

 

勉強の様子を見ていて、「あ、この子は伸びるな」と感じる生徒は、勉強に「粘り」があります。

 

1つ目の「粘り」は、その日の勉強の終わり方です。もくせい塾では10時10分にチャイムが鳴り、私が「みなさん終わりにしましょう。」と声掛けをします。実はこれ、以前は無かった習慣です。しかし私が何も言わないと、いつまでも勉強を止めない生徒が結構いたんですね。それで帰りが遅くなってしまう。だからチャイムが鳴ったら声掛けもするようになりました。勉強を「時間」でなく自分の中で「ここまで」という範囲を決めてやっているので集中力がとても高い。だからチャイムも聞こえないくらい没頭しています。最高学年の受験生くらいになると、この力を帯びるようになる子が出てきます。

 

もう一つの「粘り」は、1問に対する執着心です。分からない問題はどこまでも追及する子がいます。教科書や参考書見たり、ちょっとしたことでも質問に来たり、自分が納得するまで調べ上げるような子です。こういう性質を持っている子は学力が高くなります。また、あれこれ手を出すのではなく、同じ問題集を何度も何度も反復する子も同じです。

 

そして最後の「粘り」は(言葉は悪いですが)しつこく質問に来る子です。私は、質問に来た子にはその答えだけでなくプラスアルファのお土産を持たせるように意識して返すので、やはり私とのコンタクトの回数が多い子は伸びるのが速いです。でも逆に、「この単語の意味は何ですか?」や自分で考えずに答えだけを聞こうとするような、質問のレベルが低い時、私は露骨に嫌な顔をします。これは自分で頭を働かせることを放棄しないようにさせる為なのですが、初めはそういった質問のレベルが低い子でも、何度も何度も懲りずに来る子は「この質問じゃダメなんだ。」と学んで質問のレベルが上がり、やがて勉強ができるようになっていきます。

 

結局、「早く帰りたくて時間ばかり気にして」、「分からない問題はすぐに諦め」、「プライドが高く、分からないのに分かったフリして隠す」という行動をひっくり返すと、成績の上がる生徒の振る舞いになります。なんだか当たり前な話になりました。

 

今回のテスト期間、自習に来ていた中2・中3の生徒たちが質問によく来ており、その質問も重箱の隅をつつくような細かいものまであってレベルが高く、また英語の単語テストや読み訳テストを何度も受けに来る子もいて、非常に姿勢が変わったなという子が結構います。執着すること。これが学力向上の一助となるのは確実に言えます。

埼玉県立高校入試における学力検査問題の出題範囲について

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現状維持に甘んじるな、より良い場所を目指そう。

昨日も9時から教室を開けました。満員御礼とはいきませんでしたが、たくさんの生徒が自習に来ました。特に中2は全員来て頑張っていました、すごいですね~!

 

富士中の期末テスト3日前だったので、みんなの仕上がり具合を確かめるために、集まっている中2・中3の生徒を呼んで、対策授業を行いました。英作文などは「まだまだ頑張れ~(^^)/」という感じでしたがそれ以外はよくできている子もたくさんいました。

 

ワークの反復をしていて、自分ではなんとなくできていると思っていてもいざ問題を出されると全然できていないなんてこともあると思います。ですからワークを覚えたら問題演習をすることが大切です。そこでできていない問題を見つけ、それをできるようにすることで一つずつ抜けている穴を埋めていくことができます。テスト勉強は大枠をつかむことができたら、こうした地道な作業で1点、また1点と積み上げていく感覚を持って勉強できると良い点につながります。

 

もくせい塾に通っている子たちを見ていると、ワークの反復をこなした上でこういった勉強にシフトできている子が結構増えてきました。普通ここまでやらないんですよね。学校からは範囲の指定が出るので、それが終わっていれば「よし」としてしまう子が大半だと思います。言われたことはやっているから誰にも怒られませんし。でもそれだけだと、成績を上げる勉強にはなっていません。結局元から持っている本人の資質だけでテストを受けることになってしまいます。

 

成績を上げるには、その上で努力をしなくてはならない。学校からの範囲指定を超えたトレーニングが求められます。それをこなすには「これをすれば自分にとって良いことが起こる」と実感できなくてはなかなか取り組めません。ですがそこには辛さがあり、今まで通りにしていたほうが絶対に楽な状況があります。ですから頭の中で「改革派」と「現状維持派」の論争が起こります。

 

そういったわけで、入塾してすぐに改革できるようになる子もいますが、長くかかる子は2年くらいかかります。ですから、長く通っている子がこうなっているのを見ると、やっと点数を伸ばす準備ができてきたなぁと感無量です。考え方を変えないと行動は変わらないと言いますが、1年以上かけてここにたどり着いた子の場合、それだけかかる理由があったのだと思います。きっと頭の中で革命派が現状維持派を説き伏せ、大勝利した瞬間です。あとはもう、自分の人生を良いほうへとどんどん改革しまくっていって下さい!

もくせい塾の慣習法

昨日は授業もあったので、中1、中2の生徒が全員自習にきて頑張っていました!素晴らしいですね。

 

今日は朝9時から教室を開けています。満員となってはいませんが、開けるなり多くの生徒たちが自習に来て頑張っています(^^)/ 質問やワークのチェックに来る生徒も結構います、着実に点数を積み重ねているなと感じます!

 

定期テスト前の自習室開放は、もくせい塾を立ち上げた当初から行っています。立ち上げて1年目は生徒もまだ数人しかいませんでした。ですが、その生徒たちが非常に意欲的な子が多く、テスト前に「テスト前は日曜も塾開けて下さい。」と言われたのがテスト前の教室開放の始まりでした。他にも自習室を作ったのも初めの生徒たちの希望からです。(はじめは時間帯ごとに入れ替え制にするつもりでした。)

 

ですから、テスト前の自習室開放に関して言うと「生徒から希望があれば」という形で行っています。これは仕事ではなく、生徒のやる気に応えたいという私の「気持ち」です。ですから3日前までに生徒から要望があればこれからも無料で教室を開けていきます。生徒のやる気がもくせい塾の慣習をどんどん作っていくので、「もくせい塾のあのルールは自分が作った」を目指して下さいね。

 

午後は13時30分から再開です。

 

なんでもやりっぱなしにするな、解き直しをしよう。

中3の6月北辰テスト@Homeの結果が返却されました。

 

自宅受験ということで、受験資料してしてどの程度私立高校から参考にしてもらえるのか(または全く参考にしてもらえないのか)は

分かりません。会場での受験ではないので不正行為を防ぐことはできません。そうなると、どの程度「工夫」をしてしまった生徒がいるのか気になるところですね(^^♪

 

そう思って、去年の北辰テストの第1回から第8回(共通問題受験のみ)の5科の平均点を出してみたら、235.1点でした。今回は234.1点なので、いい線いっていると思います。(みんな真面目に受けたということでしょうか。)

 

もちろん、去年のテストは受けている生徒も問題の内容も全く違うので比較することに意味はないのです。ですが、北辰図書さんの作る問題のレベルの安定感を信頼してみると、学力を測る指標としては十分ですね。今回が初めての北辰受験だった生徒もいるので資料の見方などを伝えて、期末テストが終わったらテスト直しを指導していきます。

 

問題の解き直しは大切です。勉強の「やり方」に注意がいきがちですが、解いた問題をきちんと直すことが最も効果的な勉強法かも知れません。特に男の子は解いた後のことに興味を持てない子が多く、解き散らかして終わりという、非常にもったいないことをしている場合があります。もくせい塾ではプリントを解いたら塾内にあるポストに投函しておけば、私が丸付けして返却するというちょっと洒落た仕組みがあります。(これを設置したおかげで私は丸付けに追われてヒーヒー言っていますが(^_^;))

 

この仕組みのおかけで生徒が何をどのくらい勉強していて、どのくらいできていて何を間違えたのか、間違えた原因は何なのかといった情報が私に入りやすくなっています。普通の塾の自習室ならば、塾のスタッフがそこまで把握することはできませんからね。

 

そしてこの仕組みのもうひとつの特徴は、生徒の問題の「解き直し」を具体的に指示できるということです。一度ポストに投函したら最後、間違え問題はやり直しをさせられます。私が全て丸付けをするので、やり直しをしていないとすぐに分かります。本来は丸付け自体も学力向上になるので生徒がやるべきなのですが、それは自分の持っているワークなどでやっていき、一方で他の人間が採点をする仕組みも取り入れることで客観的なフォードバックを常に受けられるというのが狙いです。

 

今は期末テスト期間中なので、学校のワークを身に付けた生徒たちに対してプリントなどで問題演習量を増やすよう呼び掛けています。もくせい塾の生徒たちはガンガン利用して下さい(^^)/

公式として暗記しようとするな、パズルだと思って遊ぼう。

昨日は授業もあり中1、中2の生徒が全員自習に来ました。素晴らしいですね(^^♪ テストまで残り1週間を切りました。頑張っていきましょう!

 

中2の理科のテスト範囲で化学分野が出題されます。化学分野と言えば化学式や化学反応式ですね。多くの人が苦手意識を持ってしまうアレです。今回のテストでは分解と化合までなので、まだ暗記で乗り越えられるかも知れません。

 

でも化学反応式って数合わせの方法さえ理解してしまえばただのパズルになります。例えば水の電気分解(ある生徒が何度も『電子分解』と間違えていました。大切な用語なので覚えましょう。)で言うと、

 

「2H2O→2H2+O2

 

という化学反応式になりますが、各化学式の前に付いている大きな「2」は、『2セットの』と言い換えてみます。一方、元素記号の後ろにある小さな「2」は、『が2つ』と言い換えます。

 

すると上の式は、「『2セットの』H『が2つ』とOが(→)、『2セット』のH『が2つ』とO『が2つ』に分かれる。」と日本語にできます。一見同じことを2回言っているように見えますが、これを図にしてみましょう。

 

Hを「〇」、Oを「●」で表してみると、前半は「〇●〇」が『2セット』。後半は「〇〇」が『2セット』と、「●●」が1つとなります。これを某ハンバーガーショップMで食事する2人の子供で考えてみましょう。

 

Mでは、「ハンバーガー(H)2つとオレンジジュース(O) 1つの『ラッキーセット』」を販売しています。2人の子供がそのセットを1つずつ『2セット』注文しました。テーブルの上にはハンバーガー(H) が4個とオレンジジュース(O)が2つ乗っているはずです。

 

ですが、2人の関係はガキ大将とその子分。ガキ大将が言います。「俺、ハラ減ってるんだよね。」

 

ガキ大将の下には、ハンバーガー(H) 2個が『2セット』分。つまり4個のハンバーガーがあります。子分のもとにはオレンジジュース『1セット』、つまりオレンジジュース(O)が2個が押し付けられます。頼んだ分の食事内容は変わりませんが、食べる時にセットを組み替えることにより、このような悲劇が起こりました。もうお腹タプタプですね。(ヒドイ例えだなぁ。)

 

分子や原子は目に見えるものではないのでなかなか想像しにくいと思いますが、「パズルじゃん」と思えば難しく感じるどころか、いろいろな化学反応式を自分で書けるようになります。高校生になっても使う考え方なので、今のうちにマスターできるように頑張って下さいね。あと、化学反応式を書く時に真ん中の『→』を『=』で書いてしまう人がよくいるので、そこも気を付けましょう。

ワークを暗記しろ、でも答えを暗記するな。

国語は不思議な科目です。定期テストの問題に使われる題材は(初見問題を除いて)学校の授業ですでに扱われた文章です。学校の授業で教科書の文章を扱い、解説されたことがそのまま出題されます。

 

だから定期テスト国語の勉強は、学校のワークを丸暗記することが正解だと思っています。「授業で習ったことをテストで確認する」という定期テストの存在理由が最も正確に施行されるのが国語のテストなのかも知れません。(あ、でもここで「暗記偏重の指導のせいで子供の学力が~」と批判するのはちょっと待って下さい。あとでこれが役に立つという話につながります。)

 

 

しかし、模試や入試の国語ではその様相はガラリと変わります。定期テストとは異なり、まず同じ問題は出されません。勉強が進んでいくと、どこかで読んだことのある同じ文章の全く同じ問題を見かけることがごくたまにありますが、それにぶつかる頻度を考えると「答えを覚えておけば解ける」というレベルのものでは到底ありません。ですから、入試など「本番の」国語の問題には、その「解き方」を身に付けて対応するしかありません。それはつまり読解力。文章をちゃんと理解して読み、聞かれたことに正確に答える技術を身に付けておくということです。

 

学校の定期テストの勉強の話に戻ります。学校の授業では、「これこれこうだから主人公はここで『顔が赤くなった』んだよ~。」なんて登場人物の行動を解説されます。そしてその部分の問題の解答を学校のワークで「覚える」。そうすることで、解答を導き出す思考プロセスを反復することができます。なぜこの答えになるのか、それは主人公が「これこれこうだったから。」と。

 

また記述の解答を暗記をするときには、それがどのように締めくくられているかも気にしなくては暗記できません。『なぜ』と問われれば『~から。』、『どんなことが』と問われれば『~こと。』。暗記の為にこれを意識していくことで、質問に対して正確に答える技術も身に付きます。

 

これらは結局、入試国語の初見問題を解き進めるための「技術」ですよね。一見暗記というと「ただ答えを覚えて、その通りにテストで吐き出すだけ」というように思えるかも知れませんが、そうではなく技術を覚えるということにつなげるということです。定期テスト国語の勉強に対し、「ワークの暗記」という手段を取り、それで国語の読解力と言われるものも身に付けていくこともできる。そんな風に思います。

 

ただし、国語の読解力は学校の授業だけでは伸びません。それは国語という科目の特性によるものですが、授業だけで賄うには圧倒的に「読む文章量」が少ない。だいたい定期テストの出題範囲は作品3つ分くらいがまとめて出されますが、それも教科書に載っているのは作品を抜粋した一部です。数学の計算問題などで言うと、定期テストまでにその気になれば同じパターンを200問くらい解くことができます。ですが国語の場合、同じパターンの問題はあって数題、下手したら1題しかないこともあります。3つくらいの作品の中から数題ずつ同じ問題パターンを演習するだけだと、年間で得られる経験値がとても少ない。文章を読むことに慣れることすらできません。ですから国語に関しては、普段からの読書量というのが地力の差となって明確に表れるのだと思います。

用語だけではダメ、文脈を暗記しよう。

今日は中2の生徒が全員自習に来て頑張っていました!素晴らしいですね(^^♪

 

今日はワークの暗記チェックに来た生徒も多く、すでにワークにチェックの〇×が1問につき4つも5つも付いている子もいて、仕上がり具合も上々でした!このままどんどん加速していこう(^^)/

 

さて歴史の勉強法ですが、ワークの暗記はもちろんのこと、これもやると効果的ということを書いておきたいと思います。

 

それは、「キーワードつなぎトーク」です。教科書の太字をつないで内容を説明できるようにしていく方法です。歴史の教科書を見ると、1ページにつきだいたい1~3個ほど太字になっている用語があります。それを自分の語りの中に必ずいれて、誰かに説明できるようにしていくのです。今私が聞き役をやってこれに取り組んでいる子がいますが、かなり効果出ています。

 

「社会は覚えるだけ」という言葉なのですが、半分合っていて半分間違っていると思います。確かに内容を理解して覚えれば、テストで良い結果を得ることができます。しかし今の社会という科目は、私が中学生だった頃の1問1答的な問題は数が減り、記述や資料読み取り問題の比重が大きくなっています。だから単純な用語の暗記だけでは取れる得点の配分は少ないです。

 

また、社会が苦手な子の多くが「言葉を知らない」という問題があります。日常会話で使う言葉が極端に少なく、教科書に出て来る説明が理解できない。「『条約を結ぶ』の『条約』って何ですか」という生徒はザラにいますが、中には『結ぶ』って何をするんですかという生徒もいます。ですから学校のワークの用語を一生懸命覚えても、それがテストの時に別の文章で出されると暗記した用語とつながらず答えられないんですね。

 

つまり、用語だけ覚えて問題が解けるのはある程度の読解力がある子だけで、その周辺知識まで身に付けながら勉強しなくては今の社会科目では得点できなくなってきたということです。

 

そこで「キーワードつなぎトーク」です。教科書を読んでキーワードをつなげて話せるようにする過程で、どうしても内容を理解しないと自分の言葉で話せません。また、自分の言葉で話すときに教科書の文言とは変わってくるので問題文のひねりにも対応しやすくなるようです。語る時はキーワードしか見れないようにすると、暗記にもなります。少し時間のかかる方法ですが、もはや社会はチャッチャとやる科目では無いといういうことです。自宅でもできるので、食事の時にでも是非お子様のトーク聞いてあげて下さい。

勝手に「難しい」と決めつけるな、お手本をよく見よう。

富士中の期末テストまで残り9日です。土曜日は、授業もあったので中3・中2の生徒がが全員塾に来ました!ラスト1週間、全力でワークを反復させていきましょう。

 

ある中3生が、動画を上手に使って勉強を頑張っています。多項式の利用のところにある証明問題を、一度教えたときはほとんどできなかったのですが、提出されたプリントではしっかり解けていました(^^♪ きちんと頑張っているのが分かります。

 

証明問題などを解けるようにするには、「お手本をなぞる」以外にありません。初見の証明問題を1から解くのは数学者の仕事です。生徒は解き方を身に付けてそれを転用して問題を解いていきます。その際、解答の解き方を見て真似るのが無駄が無くて良いです。まずは解答をよく読んでどのように話を進めるのか「理解」する。これができないと問題をひねられたときに対応できません。理解ができたら、解答を見ながら写す。そして今度は、見ないようにして解答を再現してみる。その時に、誰かに説明するように頭の中で話しながら書くようにすると、定着しやすくなります。その作業を何度かやると、だんだん解答の構造が見えてきます。構造が分かると他の問題にも転用ができます。

 

証明問題は書き方が分かってしまえば簡単に得点できる分野です。一見自分で書かなくてはいけない事が多いのですぐに諦めてしまう人もいますが、自分で書く分得点が取りやすいのです。問題の難易度と記述量の多少は比例しないので、自分の得点源にしていきましょう。

単語の学習をおそろかにしていると危ないよという話

令和3年度埼玉県立高校入試の学校選択問題実施校の情報が出ていましたね。(PDFのタイトルが「報道発表資料テンプレート」となっています。教育委員会の人いつ気付くかなぁ。)

 

今回は春日部女子高校が実施しなくなり川口市立高校が加わりました。春日部女子は学校選択になってから倍率が下がっていたので元に戻した形でしょうか。今年は東大の合格も1件出していたのでどうなっていくのか興味があります。

 

さて、富士中の期末テストまで10日となります。英語の勉強を見ていると、「まだ英単語を覚えられていないなぁ」と感じる子が結構います。テストまでに帳尻を合わせるつもりの子も結構いるはずなので「英単語の学習」そのものは大丈夫かも知れませんが、単語が身に付いていないと学習の効率の面で問題が発生します。

 

例えば文法の問題を解く時にその中にある単語が分からないと、並べ替えができません。たまたま並び替えができたとしても、今度は訳ができません。そうすると問題は解けているけれど、できた文が頭に残りません。英文法は頭の中にどれだけ例文が入っているかが大切です。英文法問題の最終形は自由英作文だと思いますが、昔から「英作文は『英借文』」と言われている通り、頭の中にある例文をアレンジして解くものです。普段から見た文を頭の中に残していけないと、英作文の力は伸びません。結局、単語が身に付いていないと普段の学習の効果が薄くなる。つまり英語の力の伸びが遅くなってしまうのです。

 

埼玉県立高校入試では自由英作文の問題が10点分出題されます。そしてそれを踏まえて学校の定期テストも作られるので英作文が出題されています。それらに対応するには、普段から出会った英文を頭に残しながら勉強していく必要があります。だから本来ならば英語の学習は英単語からやっていくほうが効率的なのですが、今は4技能を追い求める風潮のせいで単語の学習は脇に追いやられがちです。

 

しかし中学生でも高校生でも英語の力があるなと感じる子は、英単語をガッチリ勉強していて語彙力が多いです。中学生で覚えなくてはいけない英単語はどんどん増えており、2020年以降は1800語になるそうです。今までは1200語と言われていたのでなんと1.5倍です。単語の暗記のような作業的な学習を増やさなくてはこれに対応なんてできないと思います。知識の「詰め込み」が悪のような風潮がありますが、「単語の暗記作業」については上記の理由から必要だと思います。もくせい塾では授業ごとに単語のテストも行っています。ただ、英語のテストで点を取れない子ほど単語の学習を後回しにする傾向があるので、それを指摘してみました。

隅ばかり磨くな、全体を把握しよう。

富士中の期末テストまで11日です。今日は中1・中2の生徒と高校生が全員自習に来て頑張っていました。素晴らしいですね(^^)/ この調子でテストまで頑張りましょう!

 

定期テストの勉強の第一歩は「学校のワークを繰り返し解く」ことだと思います。学校でもそのように指示されます。

 

ただここで大切なのはその「繰り返し方」です。最初の1問目からきちんと解いていこうとするとたいてい上手くいきません。テスト範囲表は2週間前くらいに出されます。だからどんなに頑張っても物理的に2周目くらいでテストを迎えることになってしまい、ワークの内容全てをきちんと定着させてテストに臨むのは難しいと思います。このように初めからきちんとやろうとするのは完璧主義の生徒に多いのですが、「完璧主義=成績が良い」わけではないのはこのためです。

 

私は「7周解きなさい」と言い続けているのですが、上のような方法では難しいので、「7割くらいの出来」でやることをおススメしています。まず1周目ですが、とにかく速さを意識して行います。できない問題はどんどん飛ばし、丸付けの時に答えを書いてしまう。できる問題とできない問題を仕分けする作業だけに集中する感じです。この1周目は全科目を1日で終わらせるくらいの雑さでいいと思います。

 

そして2周目3周目が本気の勉強です。1周目で正解した問題は、「もうできる問題」なので反復から除外してしまいます。できない問題だけを解いていくのですが、分かっていて間違えた問題だったらそのまま解き、分からない問題なら解説を読んでから解きます。答えが分かっている状態で解くことで定着させるイメージです。そしてできるようになった問題はどんどん除外していき、できない問題だけを残して反復します。その中で解けない問題があっても、時間をかけないようにして次の周回で拾えるようにしていきます。3周もしていけばできない問題はほとんどなくなるはずなので、1周にかかる時間がどんどん短くなるはずです。それでもできない問題はその場は諦めて「寝かせて」おいて大丈夫です。後になって質問してみたり、教科書を読み返したりしているうちに突然できるようになったります。理解があとから追いついてくる感じです。

 

4周目5周目は高速化を目指します。ノートなどに書くことを省略して目で問題を解いていきます。国英社などは問題を見た瞬間に答えが浮かぶか、数理なら解法が思い浮かぶかをチェックしながら進みます。計算式などは書いてもいいと思いますが、とにかく素早く「全体を」1周していくことが大切です。初めはとても広く感じたテスト範囲も、全体を高速で1周できるようになると一つの知識の塊のようになって頭の中に入っています。そうなるとテスト範囲の知識が手元にあって簡単に使いこなせる状態です。まるで、小さかったときは最寄りの駅まで行くのにとても遠く感じる大冒険だったのが、慣れてくると「ちょっと駅前の本屋に行って来よう」くらいで行けるようになるのと同じです。難しく感じていた学習内容も、もう自分の「常識」となって当たり前のように思い通りに振り回せます。これが応用力のついた状態です。高速化はワークのテスト範囲1科目につき30分以内で1周できるようになればほぼ完成です。

 

6周目は本当に楽しいと思います。全部分かりきっている問題を解く、無双状態です。この世の真理に触れている感覚になるでしょう。そして7周目。もう一度初めから、全ての問題を解き直してみましょう。分かっていて除外した問題も新しい側面が見えてくることもあります。7周目がテスト勉強初級の卒業試験です。この頃には何かを解脱し、厳かな気持ちに包まれていることでしょう。

 

これだけで学校のテストでは上位に食い込めると思いますが、本当にトップクラスの生徒は、この上にさらに教科書の読み込みなど、他にも手を出していると思います。でもひとつ言えるのが、7割の出来でもくり返す回数の多い人のほうが成績は良いということです。きちんとやる完璧主義者という重い上着を脱ぎ捨てて、軽やかな7割主義者で駆け抜けていきましょう!

その成り立ちから理解しよう

今日は授業もあり、中学生が1年生2年生3年生全員来ました(^^)/ これは素晴らしいですね~。テスト前は特に、テストを受ける全員が自習に来てもらいたいものです。

 

ここのところ生徒からの質問で多いのは、中3の理科です。物体の運動のところで「㎞/h」を「m/s」に直す必要が出てくるのですが、それができない子が多いようです。

 

単位というのは、それ自体が意味を持っています。例えば「㎞/h」は「1時間あたりに進む距離(㎞)」という意味で、それを簡略化したのが㎞/hという単位です。それを「m/s」、つまり「1秒間あたりに進む距離(m)」に直すためには、キロメートルをメートルに直すのが1000倍で、1時間あたりを1秒間あたりに直すのは3600(=60×60)で割るということです。つまり「×(1000/3600) 」をすればよくて、分母・分子を約分して「×(5/18)」で答えが出せます。

 

計算自体は大したことないのですがこれをスイスイできるようになるためには、単位の理解が必要です。理科は特に、こうした単位や公式などの「理解」が学力に大きく結びついています。単純に「18分の5をかければいいのかー」だけではその問題は解けるかも知れませんが少し問題にひねられたら太刀打ちできませんし、そもそも学力には結び付きません。

 

ですから質問を受けた時はできるだけそういう成り立ちから説明しています。質問に来た子は私の説明が長いと感じるかも知れませんが(^_^;)、そういう意図があるので我慢して聞いて下さいね。

真夜中の魔力

富士中の期末テストまで残り2週間となりました。感覚としてはあっという間でした。今年はコロナなどもあってバタバタでしたからね。地に足を付けていないとすぐに流されてしまいそうです。

 

そろそろ中学生たちにはエンジンをかけて頑張ってもらいたいと思っています。今日は授業もあったので、中2の生徒は全員自習に来ていました(^^)/ これが続くといいなと思います。

 

私が中学生の時、2週間前からテスト勉強の計画を立てて勉強していました。通っている塾に自習室が無かったので自宅での勉強でした。その時に家族で住んでいたアパートは、隣の部屋で家族が見ているテレビの音が筒抜けでした。だからヘッドフォンをして黒いCDウォークマン(!)で音楽をかけながらテレビの音を遮断していました(^_^;) 学校から帰ってからすぐに2時間くらいやって、夕食とテレビとお風呂があって、そのあと再開して3~4時間くらいでしょうか。夜中の1時過ぎになると、睡魔に負けてしまい机に突っ伏して寝てしまいます。家にエアコンが無かったので、暑さで額に汗が流れてそれで起きると真夜中の3時とか4時とかです。その頃には辺りはしんとしていて、卓上時計の秒針だけがカチッ、カチッ、と音を立てていました。すると、まるで世界に自分だけしかいないような感覚になり、ちょっと寂しくて心細いような気になったりもしました。なんだかなつかしい思い出です。

 

あの時に感じていた気持ちを今の子たちも感じているのかな、なんて思います。