夏期講習の振り返り⑥

前回投稿の続きです。

 

夏期講習の初日に、チャンスについて話しました。

 

「楽な道」と「大変な道」があったら、大変な道を選んでください。そっちのほうが大きなものを得られるチャンスがあるかも知れません。しかし、チャンスはなかなか回って来ません。若いうちは「若いから」という理由で回って来るチャンスもありますが、「次もあるだろう」と高を括って簡単に見逃さないで下さい。意外と次は来ないことも多いです。ですから大変でも自分に回って来たチャンスだと感じたら、確実につかんで自分のものにしていって下さい。そういうことのできる人が大きく伸びていきます。と、かいつまんで言うとこんな感じでした。

 

作文の課題を出したときに「えー」と言った生徒は、夏期講習最後の作文の添削指導を受けるチャンスを逃しました。のみならず、他の子も受けられなかったので他の子のチャンスも潰してしまいました。作文の課題を出さなかった次の日には、この話をしました。おそらく、その発言は「面倒臭い」という感情から発せられたのだと思っています。今、目の前で起こっていること、選択したことが自分の成長や人生に直結していると感じてくれたでしょうか。自分の成績があまり上がっていないことを不安がっていましたが、「考え方を変えれば習慣が変わる」の言葉通り、まずは考え方を変えて欲しいと思っています。

 

このとき生徒の中には、自分は課題をやりたいと意思を示してくれた子もいました。その子たちには悪いことをしてしまったなと思っています。「全員の成績を上げる」という目標の為にとった私の選択です。

夏期講習の振り返り⑤

私の好きな言葉のひとつに、「考え方を変えれば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば運命が変わる」というものがあります。

 

今まで出会ってきた学力の高い生徒の多くが、この「考え方」の点から秀でているなと感じていました。ですからそれを伝えたいと思い、夏期講習中は生徒にいろいろな話をしました。

 

夏期講習も終盤に差し掛かった頃、作文課題を出すときに「えー。」という声が聞こえました。作文は、北辰テストでは16点満点で配点も大きく絶対に押さえておきたいところです。また、今年の3年生たちは国語の学力が相対的に低く、国語の学力が低い場合はその後の伸びも限定的になりがちです。ですから国語の学力アップに力を入れるようにと以前に伝えていました。実を言うと作文は技術なのであまり国語の読解力が強くなくても得点は伸ばせます。ですがその作文が平均して半分くらいしか取れない子たちなので、まずは作文で得点できるようにし、そこから国語の力を伸ばすきっかけになればいいなと思ってのことでした。

 

それらを踏まえての、この「えー。」はとても残念に思えました。ですから私はその作文の課題を出すことをやめました。(続きます)

夏期講習の振り返り④

どこかで「習慣を変えたければ、21日間続けなさい。」というのを聞いたことがあります。習慣が変わるにはそれくらいの時間が必要だということだと思います。

 

夏期講習は25日間でしたが、途中に休日が入っているので正確には25日間連続ではありません。しかし、その中で毎日10時間程勉強していた影響は少なからず出てくると思います。

 

夏期講習を経た生徒たちは、長時間勉強することへ慣れてきたと思います。歯磨きと同じで、毎日勉強しなくては気持ちが悪いとなっていれば、一つ変わるきっかけをつかむことができたと思います。今回はかなり強制力をもって行動させましたが、それを自分の行動にし、運命を変えて欲しいと思います。

夏期講習の振り返り③

どんなに問題を解いても、やはり覚えるべきことを覚えていなくてはできるようにはなりません。今回の夏期講習ではそのあたりの対策に力を入れました。

 

覚えて欲しいものに関して「覚えておいてね」というのを皆無にしました。覚えるべきものは暗記テストとして必ず課すようにし、暗記に多く時間を割いていきました。私の肌感覚なのですが、偏差値が50~60くらいまでの生徒はたいてい基本的なことが抜けています。覚えて使えるようにするだけでずいぶん力が伸びる子が多いのがこのくらいの学力帯という印象です。ですから、今年は暗記テストの量が例年よりもずいぶんと多かったです。

 

初めの頃の生徒たちの暗記テストの出来は散々たるものでした。まずきちんと覚えていない。一生懸命勉強してきていても、テストとして試すと再現できない。暗記が弱い子は「一字一句正確に」覚えることをしません。なんとなくできているという程度でテストに臨んでしまう。だからすぐに忘れてしまう。

 

今回はそのあたりを鍛え直す必要がありました。順番はもちろんのこと、一字一句、てにをはの部分までチェックし、少しでも違えば心を鬼にして「不合格」にしました。したがって、不合格が頻発しました。悔しくて泣きだしてしまう子も出てきました。でもそれが生徒たちの目の色を変えることにつながりました。

夏期講習の振り返り②

おそらく、生徒たちはビックリしたと思います。「課題がこんなに出るの?」と。

 

塾が終了する時間ギリギリまでやり続けても終わるかどうか、そのくらいの量を調整して出します。夏期講習始めの2,3日くらいは大変だったと思います。

 

しかし、慣れてくると意外といけちゃうものです。だんだん早くできるようになっていき、「今日は余裕がありました。」なんて言ってくる生徒も出てきます。課題の量は変わっていないのに、です。

 

夏期講習の中盤で、「夏前までの自分の勉強が『お遊び』だったって思うでしょ?」と聞いてみたときの生徒たちの顔ときたら。みんなニヤリとしながらうなづいていました。

 

しかし油断は禁物です。そのタイミングであるデータを生徒たちには見せています。夏休み以降もしっかり勉強していかないといけないよ、と。夏期講習でこなした勉強・課題の量は、まだ人生を変えるきっかけにすぎません。夏休みだけ頑張っても、その後も続かないと意味がありません。ですからあくまでも結果は今後次第。生徒たちには変わらず頑張っていってもらいたいと思っています。

夏期講習の振り返り①

夏期講習で行ったことや感じたことを書いていきたいと思います。

 

今回の夏期講習では、序盤はテキストを使ったり講義をしたりしながら1・2年生の復習を行っていきました。

 

受験勉強が始まったばかりの生徒がほとんどだったので、普段見ていない科目を中心に学習状況の確認もしていたのですが、なかなかの状況でした(^_^;) 塾で指導をしてい科目は本当に全く勉強をしていないんですね…。

 

と、いうことで夏期講習は1からのスタートとなりました。理科は花のつくりの説明、社会は六大陸の説明からです。「こんなことをしていて間に合うのか...?」という不安もありましたが、参加生徒の真面目さに救われました。今回の夏期講習では、過去最高に漢字テストの合格率が良かったです。そんなわけで、1日1日の成長は目を見張るものがあり、半分を過ぎる頃には範囲を1周することができた科目も出てきました。かなりスピードを出せたと思います。

夏期講習が終わった。

本日で、中学3年生の夏期講習が全て終了しました。

 

まだ身も心も全く片付いていませんが、やれるだけのことは全てやり切った感があります。追々内容をまとめて追記していきたいと思います。

 

第4回北辰テストまであと10日ほどあります。生徒たちはそこに向かって頑張っています。もう少しだけ、夏期講習で燃え上がったその余熱が続きます。

受験生以外にも超頑張っている生徒がいる。

夏季休業明け初日ですが、高校1年生は全員自習に来て頑張っています。すごいですね~(^^)/

 

受験生以外にも、夏休みに入って毎日のように自習に来ている生徒が中学生にも高校生にもいます。2学期まであと10日程ですが、良いスタートダッシュが切れそうですね。そういう生徒の頑張りはしっかりと見ています。応援しています。

夏期講習後半戦スタート!

夏季休業も終わり、本日から教室再開します。

 

さっそく中3生の夏期講習後半戦がスタートしているのですが、やはり休み明けともあって生徒は疲れ気味です。先ほど行ったテストも合格者が半分以下とボロボロでした。

 

パーキンソンの第一法則というものがあります。「仕事の量は、与えられた時間を全て満たすまで膨張する」というやつです。それによると、同じ作業はどれだけ時間が与えられてもクオリティーにそれほど変わりがないということですが、1週間時間が与えられた今回のテストの結果はそれまで毎日行っているものと変わりがありませんでした。ちゃんとやっている子は、様子を見ていれば「頑張ってきたな」とすぐに分かるものですが、昨日になってやっと手を付けた生徒も結構いたようです。

 

こうなってくると毎日毎日追い立てて勉強させることが必要だなと改めて感じます。受験生であってもこの調子ですからね。後半はもっとガンガン煽って追い立てていきたいと思います。

夏期講習前半を終えて

夏季休業に入りました。この期間は授業をお休みにしています。

 

夏休みが始まってここまで中学3年生の夏期講習を行ってきました。前半戦が終わっての所感を書いていきます。

 

まず、序盤は部活動や習い事等で生徒がなかなか全員集まらず、「空気どうなるかな~」と心配でしたが杞憂でした。雰囲気はかなり良く、全員がまとまって課題に取り組んでいます。午前は講義、午後は小テストを行っていますが、午後の小テストでひとりひとり合格するたびに拍手が巻き起こったりしていて、素晴らしいなと感じます(^^)/

 

授業内容は生徒たちの学力に合わせ、前半は基礎的なことを中心にその分速度を上げて行いました。最終的には例年行っているレベルにまでは引き上げたいと思います。苦手範囲から逃げてしまっているなと感じる子も中にはいるので、この夏にじっくりと取り組んでもらいたいと思っています。

 

問題の解き方や計画の立て方など、講義以外に勉強に大切なことをガイダンスとしてちょこちょこ入れています。それこそノートの作り方や解いた問題の丸の付け方から話しています。夏期講習が始まって、「今までの自分の勉強が鼻で笑えるでしょう?」と問いかけしたときの生徒の顔が印象的です。「本気でやる」ということを肌で感じている子も結構いるのではないでしょうか。

 

生徒たちはすでに数回私から叱られています(笑)。その中で、チャンスはそう多くは巡ってこないというメッセージを伝えました。それが生徒たちの小テストにヒリヒリとした緊張感をもたらしていると感じています。今まで塾では大人しかった子も、テストで不合格だと「あーっ!」と大きな声で悔しさを露わにします。暗唱テストで合格すると「ありがとうございました」と言える子も、不合格だと悔しさでつい言い忘れてしまうこともあり、一度席を立ったあと慌てて付け加えたりするところが人間臭くて素敵だなと感じます。私は勉強の場では「いい子ちゃん」である必要なんてないと思っています。感情をむき出しにして勉強するその姿こそが生徒の本気で私にとってのご褒美ですから。

夏季休業のお知らせ

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