「数学」と「ご飯の支度」の関連性

今日はちょっとトンデモ話かも知れません。

 

算数、数学の苦手な子を見ていると、同時にいくつかの物事を考えたり、一度行った作業をひとまず置いておいて、他の作業を行ったりすることが苦手な場合が多いような気がします。

 

例えば、立体の表面積を求めるときに、底面積と側面積を求めてその和を計算しますが、底面積を出してそれを答えにしてしまったり、側面積までは出したのに最後に足し算ができていなかったりします。問題を解き進めるうちに、自分が何をやっているのかを見失ってしまい、「あれ、今何をやっているんだっけ?」となってしまっている状態です。これは、頭のワーキングメモリが足りず、情報を処理しきれていないことが原因だと思います。逆に、数学が得意な子はいくつかの計算式の答えを記憶しておいて、最後にまとめて計算できたりします。

 

では、どうすれば算数・数学が得意になれるか、ワーキングメモリを増やすことができるでしょうか。そのヒントになるのが、「ご飯の支度」だと私は考えています。

 

例えば夕飯の支度をするときに、1品ずつ順番に作っていては時間がかかり過ぎ、料理が冷めてしまいます。夕飯を待つ家族からも「ねえ~、まだぁ~?」なんて言われてしまいますよね(^_^;) ですから、味噌汁のお湯を沸かしつつ野菜を切ったり、他の品物の準備も同時に進め、ちょうどご飯が炊ける時間に合わせて調理が完成するような段取りで行います。そのようなマルチタスクを上手に進める段取り力や予測力は、数学でも必要です。また、料理の完成に向かって作業を進めることは、数学における、ゴールから逆算する論理的思考力にもつながると思います。今何をやっているのかを把握できなければ、同時に料理を進めることはできませんし、逆に言うと、数学の抽象的な世界を料理では、目の前の具材を手で扱うという具体的なものに置き換えて思考することができ、数学の練習にもなると思うのです。

 

ですから数学を得意にするには、毎日夕食の準備をすることが効果的である。と、荒唐無稽な話ではありますが、ちょっと本気でそう思っています(^^♪

高校進学に向けて

新高校1年生の保護者の方と面談をしていると、「最近子供の気が抜けている」というお話をよく聞きます。

 

入試前まで毎日塾に来ていたので、そこから比べると今の状況は疑いようも無く「気が抜けている」状況だと思います。私もそう思います。ですから、次の目標を定めて欲しいなと思います。

 

例えば大学受験。今の日本では高校生の半分が大学に進学します。そして今の大学受験は、受験生の半分が何かしらの推薦入試で大学に進学すると言われています。大学受験をすることになった時、高校受験以上に必死になって勉強して一般受験をすることになりたくないのなら、今からコツコツと勉強する。そして学校の成績を推薦を受けられる基準に保っておくべきです。指定校推薦を狙うなら、平均評定が最低3.5は必要です。通知表で3と4を半々です。その成績を取るためには、高校でだいたい上位40パーセント以内に入っておかなくてはなりません。高校は中学と違い、自分と同じか、それ以上の学力の生徒が集まった集団です。その中で半分より上の成績をキープしなくては推薦はもらえないのです。

 

そう考えたときに、この春休みの位置づけが変わってくるはずです。自分の望む大学に行きたい人は是非、「中学を卒業した後のお休み期間」ではなく、「高校への準備期間」と捉えて欲しいと思います。

新高校1年生のみなさんへ

高校受験が終わった途端に、悲しいくらいに勉強へのモチベーションを下げてしまう生徒がいます。そういう子をたくさん見てきました。今思えばきっと、我々講師のリードの仕方が悪かったのだと思います。高校受験を終えても、その子たちの勉強生活は続きます。むしろ高校受験は地区大会のようなもので、本当の全国大会は大学受験です。高校に合格することで満足してしまっては、全国区の選手にはなれません。

 

難関・上位大学に入学するためには、学校の授業のほかに、2000時間ほどの学習時間が必要です。スポーツ選手は一般的にプロになるまでに10000時間の基礎練習を積んでいるそうですが、それに比べればずっと少ない量で済みます。とはいえ2000時間というのは、高校1年生から始めると1日2時間、2年生からだと3時間、3年生からだと7時間ほどになります。高校受験は3年生からで何とかなってしまったかも知れませんが、大学受験はそうはいきません。特に難関私大・国立大学を目指すなら、高校3年から勉強を始めたのではまず間に合いません。できるだけ早く始めて、少しでも可能性を広げておきましょう(^^)/

 

春休みの過ごし方

 

今日は中2Mちゃんと、中1R君が自習に来ました。Mちゃんは北辰テストの直しや復習をばっちり進めました。R君は英語の問題集1冊、あと3ページで終わりますよ~!ちゃんと自分のやるべきことが分かっていて素晴らしいですね(^^)/

 

さて、中2生は受験生として動き出しました。今回受けた北辰テストの結果をもとに1人ずつ面談を行っています。まずは北辰テストの結果表の見方と自分の立ち位置、弱点や勉強法などについて話しました。

 

また、中1、中2生ともに課題を伝え、自習にも誘っています。「勉強するべき人ほど勉強しない」というのはこの業界のあるあるなんですけれど、この春休みにダラダラと過ごしてしまった人と、きちんと目標を持って勉強した人とでは、明らかな差が付きます。もくせい塾の生徒ならば、当然後者でなくてはいけません(^^♪

厳しい塾?

おかけさまで、お問い合わせもたくさんいただいております。よって、今年度の中高生の部の一般募集を締め切らせていただくことにいたしました。本当にありがたいことです。

 

さて、昨日も面談や授業を行っていたのですが、「もくせい塾は厳しい塾」という話を別件で2回も聞く機会がありました。学校のあるクラス中でもそんな話になっているようです(^_^;)

 

私としては、厳しくしているというよりも、「当たり前のことを当たり前にやって欲しい」という気持ちで日々指導をしているのですが、それが見る人によれば、「厳しい」と映るのかもしれませんね。(去年、私が生徒を叱るときに怪獣に変身した姿を何回か生徒たちに見せているので、そのような評価になってしまったのかも知れませんが…)

 

でも、「ぬるい塾」と言われるよりは「厳しい塾」と言われるほうがまだマシなので、その評価に偽りのないようブレないようにやっていきたいと思います。ただし、泣いて嫌がる子を無理やりイスにくくりつけて勉強させるような塾では無いのでそこはご安心下さい(^^)/ 「やる気のある子を全力で応援する」というのが、もくせい塾のスローガンですし、塾生たちもそれを理解してくれています。(そのはずです)

3月は面談!

埼玉県立高校入試の合格発表日から週が明けました。もくせい塾の受験生たちは、本当によく頑張ったと思います(^^)/ 受験を終えた生徒たちには、受験体験記の作成をお願いしています。提出してもらったらこのウェブにも掲載するので、是非ご覧になってください。

 

さて受験が終わり、私は面談を行っております。お子様の今の様子と課題、今後に向けてのお話をさせていただいておりますので、予約がまだの保護者様は是非ご参加下さい。

 

面談をしていて、本当にありがたいことを言っていただくことが多いです。子供たちを応援するのが私の仕事ですが、私自身、たくさんの保護者の方に応援されているのだなと感じます。その期待に応えられるよう、より良い塾作りを行います。

 

また、ちょこちょこと入塾の問い合わせもいただいています。この1年間は広告を出していないので、そのほとんどがご紹介によるものです。ありがたいことです。たくさんの良いご縁が築けるようこれからも頑張ります。

 

もくせい塾は、やる気のある子を伸ばしたい、頑張る気持ちのある子を応援する塾にしていきます。

合格発表

埼玉県立高校入試の合格発表日です。

 

合格第一号!H君

直接塾に報告しに来てくれました。おめでとう!

明日の合格発表について

ギリギリの連絡になってしまいましたが、生徒たちにはあらかじめ伝えてあるので大丈夫だとは思います。

 

明日はいよいよ、埼玉県立高校入試の合格発表です。

 

午前から塾は開けておきますので、受験生のみなさんは電話でもいいので結果を連絡して下さい。

来年度の受験生のみなさんへ

私は大学受験の時、数学の問題集を丸暗記して受験に臨みました。

 

恥ずかしい話ですが、高校生時代の私は数学が全くできませんでした。本当に「全く」です。問題集を解こうにも、何を問われているのかがまず理解できず、解説を読んでもチンプンカンプンでした。今考えると、学校の授業からは完全に置いていかれ、塾なり家庭教師なりに、高1の基礎から教わらないといけないレベルだったと思います。

 

しかしすでに受験まで残り半年という段階で、私のとった行動は、数ⅠA、ⅡB、ⅢCの問題集3冊を丸暗記するというものでした。何を考えていたのだ、当時の自分は(^_^;)

 

今考えると滅茶苦茶ですが、同じ問題集の解説を何度も写経のように書き写し、ブツブツと音読し、分からないなりに理解しようと努めました。今考えると、教科書の例題からしっかり解き直していけば、まだましだったとは思います。しかし当時の自分は、その方法しか思いつきませんでした。問題数は3冊で600題弱だったと思います。これは数学の勉強をちゃんとやっている人からすると少ない量ですが、当時の私はこれを修めるので限界でした。全く分からない外国の言葉を扱っているような気持ちで始めたその勉強で、入試までには、なんとなくですが概ね解答が作れるというところまでいきました。それが功を奏したのでしょうか、入試当日に奇跡が起こりました。それは「入試問題が問題集に載っていた問題と全て同じ」だったのです。

 

もちろん全く一緒だったわけではなかったと思います。しかし、入試が始まって問題を見たときに、「あ、これは問題集でやったものと同じだ!」という感覚がどんどん出てきて、全ての問題を完答することができました。帰りに校門で売っていた解答速報を買って見てみたら、数学は満点でした。

 

私の指導の原点はここにあると思っています。別に生徒たちに問題集を丸暗記させようというのではないですが(でも一方で、丸暗記するような徹底的にやり込む子が出てくれることも期待してます。)、暗記してしまうくらい脳に刻み込むと、初めて見た問題でも自分の脳の中で関連付けた知識が働いて「既視感」が生まれます。そうなるとテストで点を取るのはそれほど難しいことではないと思っています。また、そこに至るには「頭の良さ」や「才能」といったものも必要ないと思っています。結局はただのトレーニングです。今の入試問題は「思考力を試す」問題が多くなってきていますが、それもまた、基礎的な知識を土台としています。まず知識ありきで、その運用はその先にあるものなのだと思います。

 

また、私の大学受験において、扱う問題の数を広げないことも、たまたまですが功を奏したと思っています。1冊を完璧に仕上げるほうが、2~3冊を1周するよりもずっと身に付きます。同じ科目の問題集を横断して眺めてみると、結局載っている問題は重複しています。だったらその問題を完璧にモノにしたら、他の問題集の同じ問題を解く必要はありません。何冊も同時並行で行うよりも、1冊ずつその子の学習段階や状況に応じて、用途に合った問題集を選んでいくことのほうが大切です。

 

昨日、中学2年生が初めての北辰テストを受験しました。ここで自分の立ち位置を確認して、受験勉強に入っていきます。私は自分の経験・失敗をもとに生徒たちを指導し、よりよい方向に導きたいと思っています。私のようにくだらないプライドで、分からないくせに背伸びした問題集を砂を噛むような思いでやる必要はありません。今ならもう少し良い提案ができると思うので、来年度の受験生たちは一緒に頑張っていきましょう!

頑張る生徒たち

埼玉県立高校入試から一夜明けて、今日は受験生たちが自己採点の結果を教えに来てくれました。理科以外の科目全てが難化し、合格ラインが下がりそうですが、その中ですごい点数を取って来てくれた子も多く、本当によく頑張ったなぁと思いました。もちろん合格発表までは何とも言えないですが、ずっと努力を継続し、試験でしっかりと結果を出してきた生徒たちをまずは労いたいと思います。

 

さて、入試が終わって一息つく生徒もいるかなと思っていましたが、みんなしっかりと自習していきました。また、今日授業があった生徒たちは、さっそく高校の勉強をスタートしています。「早めの準備こそが大切である」というのは、この受験を通して塾生たちが学んだことです。(まさかここまでみんな早くスタートするとは思いませんでしたが(◎_◎;))高校数学を苦心しながら解く彼らを見て、「大学受験ではもっと大きな花を咲かせて欲しい」と思いました。この3月で卒塾の子も、高校生になっても継続して通塾してくれる子もいますが、みんな強く大きく、幸せになってくれることを切に願います。

 

そして、受験生以外の学年の生徒たち!

 

受験期と同時に、今は高校生の期末試験期間中です。気が休まりません(^^; ですから、今日も自習に来ている高校生の子がたくさんいました。頼もしいですね~。来年3年生になる生徒もいるので、そろそろ進路志望を確定させる時期です。彼らがどのような進路を歩むのかを見届けるのも、私の楽しみの一つです。頑張っている高校受験生たちを見て、逆に刺激を受けた高校生もいるようで、良い影響を与え合ってます!

 

あとは後輩たちの成長を期待したいところです。中1・2年生たちの中にも、目に見えて変化した子がちらほら出てきました。今回の期末試験でおそらく順位を数十番上げる子が何人か出ます。テスト前に、たくさん自習に来て頑張っていた子たちです。こうやって、全員が頑張れる環境を作っていくことで、来年度はもっと良い塾にしようと思います。

埼玉県立高校入試

この写真のパキラは、1年と少し前に撮影したものです。現在塾にある実物を見ると、もうひとまわりほど大きく葉も茂っています。1年くらいで、ずいぶんと成長するものだと、少し驚きがあります。

 

さて本日は、埼玉県立高校入試です。うちの塾で勉強してきた受験生たちも、みんな出陣しました。彼らがもくせい塾に入塾したのは、一番遅い生徒で8カ月前くらい、一番早い生徒で1年半前くらいです。このパキラの鉢植えと同じくらいの時間を、私と一緒に過ごしてきたことになります。

 

塾の小テストで合格できなくて、何度も再テストを食らい一日中暗記を行っていた子。同じ問題を何度も質問して私にいいかげんにしろと怒られた子。約束を破り私に怒鳴られ、途中帰宅させられた子。こうして思い返してみると、順風満帆ではなかったみたいです(笑)。しかし受験が近づくにつれ、後半は私のほうが彼らの邪魔にならないように気を付けるくらいになりました。本当に最後まで折れずによく頑張ったと思います。見ていてまぶしいくらいでした。

 

昨日は、受験生たちの帰り際に少しだけ話をしました。このあと10日に合格発表があり、望まない結果をつきつけられる子もいるかも知れません。私は当然結果にこだわってやってきたつもりですが、その結果を本人の代わりに受け止めることはできません。自分勝手ですが、全員合格して欲しい。ですから、どうか今日だけは、彼らが自分の力を出し切れるようにと、そんな気持ちでいます。