生徒の話

越谷北高校に合格した生徒の話。

ライバル関係?なTさんとRさん


TさんとRさんは、同じ学校の同級生で、部活動も同じ文化系に所属していた。

 

入塾のタイミングはすこし異なったが、学校で友達だったのだろう、塾でも割と一緒に行動しているように見えた、はじめの頃は。

 

しかし中3の夏になって志望校が確定してきた頃から、2人の間に少しずつ「距離」を感じるようになってきた。一緒には塾に来なくなり、自習するときも席を離して座る。片方が先生に質問に行くと、もう片方は別の先生に質問に来る。意識的に互いを避けているように感じた。もしかしたら互いの志望校を知って、「ライバル視」するようになったのかも知れない。

 

Tさんの得意科目は社会。偏差値は70を 超えていた。教科書を読み込むスタイルで、ボロボロの教科書にはマーカーの上にマーカーが重ねて塗られ、もう何色だか分からないくらいになっていた。一方のRさんはバランス型。夏休み以降誰よりも早く自習に来るようになり、12月の模試では5科偏差値が70を超えた。どちらにも言えるのが、静かな闘志が出ているタイプ。受験が近くなると少しピリピリしていた。

 

最終的には二人とも越北に合格した。合格後に再び会った時は、二人で一緒にいて、受験が無事終わったこと以上にホッとした。