
埼玉県立高校の合格発表日だ。
想い

先ほどまで、学校への報告を済ませた生徒たちが塾に来るのを待っていた。
例年、生徒たちはバラバラに報告に来るのだけれど、今年はなんと全員で教室まで上がってきた。予想していなかったのでびっくりした(おかげで得点開示を見せてもらうのを忘れた)。だからひとりひとりに声を掛けず全員に話す形になっちゃったけど、最後まで仲が良い3年生たちを見られたのは嬉しかった。
今は半分以上の人が大学まで進学する時代なので、高校受験は過程だ。ここで全てが終わるわけじゃなくて、ここから始まる。だからと言って、「一喜一憂するな」とは、私は言えない。そんなに割り切れるものじゃないと思っている。自分もそうだった。生徒たちが半年以上勉強のために努力してきたのを見ているのでなおさらだ。
その努力が惜しくも届かなかった人には、その痛みを忘れないでいてほしい。こんな言い方は厳しく聞こえるかも知れないけれど、悔しさを味わって、そして糧にしていってほしい。きっとできる。合格した人はおめでとうございます。ギリギリの受験の子が多かったし、後半かなり失速して、「ちょっと難しいかな」と思っていた子もいた。でもなんとかしてくれた。受験勉強で努力してきたことが実を結んだ。この体験を忘れないでほしい。
今年は足並みがなかなか揃わすカリキュラムの変更も行わざるを得なかったけれど今はホッとしています。君たちの1年生2年生の頃のことを思い出してみると高校に上がってからの心配もありますがきっとなんとかするのでしょう。そういう期待も込めて「次も頑張れよ」。