「テスト直し」を直すのだ

テスト直しを「楽」してはいけない。

どこまで突き詰めるか


テストを受けたあとの「テスト直し」というのがこれまた厄介だ。テスト問題の答えの確認がテスト直しだと思っている子が多い。

 

今では中学校でも定期テストの後のテスト返却の時間に、問題の解説などをやってくれているらしい。しかしそれを聞いて「テスト直し完了」としてしまってはいけない。

 

テスト直しを効果的にするには、「次同じ問題で受けたら『余裕で』100点取れる」という思いを持てるまでやる必要がある。

 

自分ではじめから全て解き直すことはやっておきたい。その際、制限時間は本来の半分くらいにし、その中で満点を取れるか。そのためには正解の確認をした段階できちんと理解できていること、知識はきちんと身に付いていることが求められる。そう「答えの確認」はテスト直しとは言わないのだ。答えを確認した「上で」、満点を取れるようになっておく。ここまできてやっと効果があるテスト直しになる。

 

さらに知識や技術を広げる作業もしておきたい。テストに出てきた用語などは参考書や教科書を開いて確認、その周辺の語も頭に入れておく。計算問題は類題をワークで解く。長文問題は長文をもう一度読む、英語・古典なら訳す、品詞分解する。ひとつのテスト問題からでもできる勉強は多い。本来問題を解くことよりも、その答えを確認した「後」のほうが時間のかかるものだ。もう一度テスト範囲を全て学び直すつもりでやるのがコツだ。「どんな問題が出るのか」を知っている今ならば、テスト勉強に方向性や濃淡をつける練習になる。今後のテスト勉強が上手になる。

 

テスト問題を使った総合的な学習がテスト直しだ。答えを確認するだけで満足してしまっていた子は、「どこまでマニアックにやれるか」を追求してみてほしい。