動かざること

集中している状態。

山のように動かない


入試問題を見ていて、

 

「問題は簡単なんだけれどなー」

 

ということがある。問われていることはごくごく基本的なこと。でも生徒の答案を見たら間違っている。この原因はどこにあるかというと、ひとつはやはり読む力だ。

 

問題文を端から端まできちんと読めていない子は読み飛ばす。日本語の問題は、最後に「何を答えるのか」が書いてある。だがそこまで読んでいないものだから聞かれたことと違うことを答えていたりする。重要なヒントを見ていなかったり、記号で答えるところを言葉で書いていたり。こういう場合は「問題文を読んでごらん」と問題文を音読させるだけで解けることが多い。

 

直しの時はこれでいいのだけれど、普段からこういったミスをしないようにならなくてはいけない。この解決に有効なのは「姿勢」だと思う。まずイスに正しく座り目と問題の距離を一定にする。頭をあまり動かさないようにして目を動かす。自分が動いている最中に別の動いているものを捉えるのは難しい。まずは自分が止まること。

 

学力の高い子は勉強中にあまりフラフラしない。鉛筆を持つ手だけが動いている。物音もほとんどせず、そこにいることが気にならなくなる。自分を机に固定することで問題の情報が正しく読み取れるようになる。