学校選択問題採用校に合格するには

学力上位を目指すことと基礎を固めることは矛盾してない。

どうすれば越ヶ谷、越谷北に合格できるか


埼玉県立高校入試の英語と数学には、学力検査問題と学校選択問題の2種類がある。

 

学力検査問題は今までと同じ、いわゆる共通問題だ。それに対して学校選択問題は応用を含む難易度の高いものという位置付けで、高校ごとにどちらを採用するか毎年発表される。学校選択問題採用校はだいたい22校前後で、偏差値で言うと60以上の高校で採用される傾向だ。我が越谷市近隣の高校で言うと、越ヶ谷高校と越谷北高校が採用をしている。

 

ここでこれら学校選択問題採用校に受かるにはどうしたらいいかを考えてみたい。難易度の高い問題を課すのだから、合格をするためにはさぞ難しい勉強をしなくてはならないのだろうか。

 

実をいうと特別な勉強は必要ないと思っている。もちろん応用問題も解ける方が合格の可能性はより高まるだろう。しかしそれ以上に大切なのは「他の人が解ける問題を絶対に落とさないこと」だ。学校選択問題の去年の平均点は数学が40点くらい、英語は60点くらいだ(年度によってバラつきはある)。問題とその平均点を見ると、「全体的に応用問題は解けていない」と考えられる。

 

入試結果の資料を見てみると、越ヶ谷高校の合格者平均点は数学が45点くらい、英語が55点くらいだった。越谷北はこれより5点ずつくらい高かった。また、毎年数学が30点台、英語40点台でも越ヶ谷高校に合格している生徒もまあまあいるようだ。こういう子たちの成績を見てみると、国語社会理科で8割前後の結構良い点が取れていた。

 

ここから一つの戦略が見えてくる。あまり差のつかない数学と英語で応用問題の為に時間を費やすよりも、国社理含む全体の基礎力の底上げをしっかりやって総合力で勝っていくことだ。難しい問題ばかりを解いて合格を目指すのは分が悪いとも言える。以前入塾して子に、10日間完成のような簡単な問題集を反復させたら、それまで北辰偏差値58くらいをウロウロしてのに3か月くらいで偏差値65を突破した。北辰テストは県立入試を模したもの。そこで偏差値を上げるには基礎をしっかり固めることだ。

 

もくせい塾からも越ヶ谷や越谷北高校には多く生徒を輩出しているが、毎年特別なことは何もしていない。他の学力検査問題採用校を受験する生徒と同じ指導をする。ただそこで求める完成度を高くさせる。そうすることで総合力で合格ラインを突破し、また英数でも県内平均点を超える成果が出ている。大事なのは盤石の基礎力だ。