やらなきゃいけない子ほどやらせようとしてはいけない

あわてないあわてない。

匙加減

たくさんの生徒を見ていると、成績の良い子ほど「やっている」というのが分かる。当たり前のことなのだけどね。

 

逆に言えば「やらなきゃいけない生徒ほどやっていない」わけだ。成績が高い子にはその理由があり、成績が低い子には原因がある。

 

だから指導者としては、やらない子に対して「やれー!」という圧を強くしたくなってしまうのだが、それは大概失敗する。できる子と同じ定規で測ろうとするとついて来られず上手くいかない。その子に合わせた基準、「ちょっと頑張れば到達する」という物差しをそれぞれに用意する必要がある。

 

生徒の成績を上げる為には相対評価で判断して「他の子よりもどれくらいやっているか」を分析する必要がある。どのくらいやれば伸びるのかが分かっていないと指導はできないからだ。でも、そこからひとりひとりに振舞う指導内容は絶対評価で「今の限界値を伸ばす」ような匙加減を加えなくてはいけない。その切り替えとバランス感覚は難しい。