不思議だ

これも個性ってやつかな。

けっこう驚くね

生徒と話していてびっくりすること。

 

中2の国語は今、学校で「枕草子」をやっている。近々冒頭部分の暗唱テストがあるそうだ。それで私が

 

「春夏秋冬全部言える?」

 

と聞くと、

 

「いや、春は絶対できないといけないんですけど、夏秋冬は言える人だけでいいって」

 

と返ってきた。だから春の部分だけを練習してあとはやらないつもりだったとのこと。春の部分はきちんと言える。

 

他の生徒と話していて、

 

「学校の授業で発言とかしてる?」

 

と聞くと、

 

「さされても、全部『わかりません』って言います。分かるものは答えますけど」

 

とのこと。

 

全員がこうじゃないのは分かってはいるのだが、なんというか「欲が無い」感じがする。「もっとできるようになって『人から認められたい』って思う欲」のようなものが見えない。承認欲求のようなものは感じられるんだけど、そのためにあがきはしないというか、あっさりしている。自分の時はどうだったっけと思うと、もっと背伸びしたり欲望むき出しだった気がする。それを見せないようにするのが上手なだけなのか。欲望むき出しっていうとなんか下品っぽいし、自分もバブル時代の「金!!」みたいなものには少し忌避感があるからそういうことなのかな。

 

「だからイカン!」とか言う話ではなくて、どういう風にして自分を満たしているのか不思議に感じることがある。