巡りのよいレイアウト

簡素なのが好き。

教室のレイアウト

昔勤めていた塾の教室は、入り口から入って職員室の奥に生徒の自習室があった。

 

生徒が自習するには、休憩している講師たちの合間を縫って奥に行かなくてはならない。生徒としてはちょっと使いづらいし、講師も気が休まらないかも知れなかった。

 

そんなわけでもくせい塾では教室のレイアウトをするときに導線を結構考えた。テーマは

 

「全てのスペースが稼働していること」

 

そもそも狭い教室なのでデッドスペースなんてもったいないことはできないのだけれどね。自習スペースから本棚や動画ブースまでに障壁が無いように物をあまり置かない。自由に行き来できるようにしておきたい。例えるならば、生徒が血液で教室が体内だ。隅々まで生徒が行き来できないと学力という健康状態は良くならない。一度着席したらそのまま固まってしまう子よりも、途中で調べものの為に本棚まで歩いたりする子のほうが成績は高いのだ。

 

おかげで生徒が本棚を利用する頻度はそこそこ高く保てている。勉強において、「分からないこと」をそのままにするのは危険だ。すぐに調べられる環境は大切にしたい。小学生でも辞書をガンガン使う。今のところこのレイアウトを変える必要性はないようだ。

 

ただ、最近増設した空気清浄機が自習用の席近くに鎮座してしまったので、そこが微妙に狭く感じる。最近その座席を使う子がいない、どうするかなぁ。こうしてデッドスペース潰しの試行錯誤は続く。