道の半ばで掛ける声は➀

道は険しいけれど。

見えている道の違い

塾講師として生徒を指導していると、

 

「目標まであとどのくらい」

 

が見えるようになってくる。受験指導で言うと、その生徒の学力を見て、志望校まで「あとどれくらい勉強する必要があるか」というのがある程度分かる。登山している人が今何合目にいるのかを、ヘリコプターに乗って見ているようなものかな。

 

もちろん生徒本人にもその力はあるのだけど、塾講師のほうがよりシビアに見ていることのほうが多いと思う。講師のほうが持っている情報は多いからだ。ここで本人の学力と目標地点が大きくかけ離れている場合、その間の道が「断崖絶壁」のようになってしまうこともある。

 

その絶壁を登らせようとはするのだけれど、生徒からすると「なんでこんなに辛いことをしなくちゃいけないんだ」となってしまうこともある。それで嫌われちゃったり。(でも聞いたときは「本気で行きたい」と言っていたのだけれどね)

 

このクライミング指導の覚悟が決まるまでには葛藤があった。