スピードへの意識

予測して動け。

先回りするくらいでなくちゃ

夏期講習期間中、生徒たちに

 

「次に先生が何を言うのか、予測して行動しなさい」

 

と言った。はじめの頃は、指示を出してから生徒が行動に移すまでが非常に遅かった。私が板書を書き始めて5秒くらいしてから、やっと筆箱を開けてペンをカチャカチャ探し始めて、思わず出た言葉だ。

 

この「準備」がしっかり整っている子ほど学力が高い傾向にある。きちんと準備ができているから情報を逃さないのだろう。出された指示に対して間髪いれずにドンッと駆け出せる子のほうが先手を取れる。

 

ただし今年の子たちの学力が低いわけでは決してなく、問題を解く速さなどは十分速いと言ってもいいくらいだった。しかし「はやさ」にもいろいろあって、クイックネスの部分が不十分だと、いくらスプリントが速くても後手に回ってしまう。そういった普段あまり見えないところを発見し修正することができるのも夏期講習の醍醐味だ。

 

 

そんなわけで生徒たちのスピードへの意識は相当高まったと思う。今こうしている間にも、すぐ後ろからライバルは迫ってきているわけだし、ね。