やっぱり言葉なんでしょう

暗記が苦手という子は、「意味によるつながり」の助けをあまり借りていない気がする。

 

歴史の用語で言うと、背景に何があってその出来事があったのか。また漢字の暗記であっても部首からイメージするものとの結びつきがあったりと、暗記すべきことがらの周辺の知識との結びつきがあれば、覚えやすく忘れにくい。英単語だって接頭・接尾語や例文で暗記することで身に付きやすくなるよね。別に意味のあるつながりじゃなくたっていい。ダジャレでもなんでも、関連づけば覚えやすくなるはずだ。

 

で、暗記の苦手な子はなぜそうしないのかというと、言葉による蓄積が少なすぎるからなんじゃないか、と思っている。かなり怖い話になってしまいそうなんだけれどね。

 

知識同士の結び付きを例えるなら、雨の日に窓ガラスに付いた水滴だ。それがほかの水滴とつながってだんだん大きくなっていく。しかし言葉の蓄積が少ない子は他の水滴が無い状態。何かひとつ、新しい言葉を覚えようとしても、、頭の中に入れたその言葉の周りに何も無いと、結びつきが起こらない。だから入れた言葉もすぐに蒸発してしまうんじゃないか。

 

もしそうならば、暗記をするための土壌作りはますます大切になってくるね。小学生のうちからどれだけ言葉を学んできたかが、中学以降の学力に大きな影響を与えていると思う。