教科書を読めることで

改めて感じていることだけれど、中学生くらいならば「教科書を読める」だけで学校の上位層に入れる。ほんとにほとんどの子が読めないのよ。成績のいい子でも、テスト勉強ですら教科書を読んでいなかったりする。

 

字面を音に変換するだけならばまあできるんだけど、文章が何を言っているのかが分かる子は本当に少ない。まず漢字が分からなくて、そして言葉を知らなくて、そしてそれらを身に付ける術を知らない。教科書って「科目」を「教え」る「書物」のはずだよね?こういう子たちにはそれが機能していない。

 

だから、教科書を読める子はそれだけで上位層に簡単に入れる。リアルなところ教科書が読めているのは中学の上位20%くらいまでの生徒なんじゃないかな。

 

2学期は1学期よりも内容が難しくなるが、今回の中間テストで点数が上がった子たちはかなりいた。それを受けて「こんなに簡単なことだったんだ」と思っている。「教科書を読ませる」。今までの指導に加えたのはこれだけだった。もちろん要因はこれだけではないけれど、読めない子も読まない子も、教科書を読ませることが効果的なのを改めて感じた。