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薬と同じで、勉強の指導にも即効性はあるけれども、効果が持続しないものがある。例えば定期テスト対策などで起こりがちな「このパターンはこう!」的な指導とか。非常に危険な行為だと思っている。
昔、上記のような本人が理解していなくてもとりあえず点数を取らせるという指導がされているのを見たことがある。今になって思うと恐ろしい現場だった。
どうにかして成績を上げたい保護者が塾にお金を積んで、「これでテスト前に個別指導を増やしてください」と依頼してくる。実は、そういう状況になっている場合すでに生徒本人の自分で伸びる力はほぼ壊滅してしまっている。
だから塾も授業で「ドーピング」をする。直後のテストでの点数は上がるかも知れないが、その子の学力はきっともう伸びない、むしろボロボロになっていくばかりだろう。そんなことをしなくてはいけない原因が解決されていないからだ。ドーピングを続けた結果、生徒は中毒を発症し症状が進行する。もう健全な学力は取り戻せないだろう。
こういう子の学力向上に必要なのはまずその依存から抜け出すことだと今なら思う。