1題からどれだけ持ち帰れるか

生徒に話した。

 

「『伸びる人』ってのは、問題を解いて正解する人じゃないよ。問題を解いてたくさん『持ち帰れる』人だよ」

 

生徒たちには、塾の本棚を利用することを促進している。本棚には辞書をはじめ、教科書や参考書など勉強で使える本がたくさんある。他にもルーペ・光の進み方実験キット・音叉などの理科器具や自作の地図記号カード・歴史年号カード・元素モデルキット・正多面体キット、地球儀・フーコーの振り子、ミニチュア蒸気機関などもある。サメの図鑑や猫の写真集は自分の趣味なのは否めないが。

 

そういったものをガンガン使い倒していってほしい。例えば社会の問題を解いていて、ちょっと引っかかる用語・あいまいな語が出てきたときに問題と直接関係なくても参考書や用語集を引いているだろうか。

 

問題を解くだけで終わってしまう人は、解説に書かれた情報しか入手できない。その問題に関することだけだろう。しかし自分で参考書を開ける人は、それ以上に知識を広げられる、「お土産」が増えるのだ。そういう勉強ができる人は、他の人の何倍もの速度で成長していく。

 

塾に自習に来てもずっと座りっぱなしだと、なんだかサッカーボールが部屋にあるのに、ウイイレをずっとやっている子みたいでちょっと寂しいなと思う。勉強って、もっと自由にやっていけるはずだよ。