可愛い子には、家事をさせろ

 

勉強以外のことが勉強に役立つことは多い。学力そのものというよりは、その周辺にある力を伸ばすことになる。

 

例えば掃除。自分で自分の部屋を掃除する習慣があると、「自分の物」という意識があるので細かく掃除しようとするだろう。使ったものを定位置に戻す、隅にたまったほこりを拭く。こういう経験をしていると、勉強にときにもノートを綺麗にとったり、知識を整理して覚えようとしたりするようになる。整頓されていることの有用性を知っているからだ。

 

また、料理をするようになると段取りに気を遣うようになる。まず何をしたら完成が早まるのか。炊飯ジャーのスイッチをどのタイミングで押すとおかずができる時に同時に炊き上がるのか、食材を煮ているうちに洗い物は済ませてしまおう、とか。これらは勉強の計画性に大いに役立つ。

 

家事の話ばかりになってしまったが、逆にこういったことを全て「やってもらって当たり前」という皇帝のような態度の子は成績が悪いのも事実だ。

 

「勉強のために、私が手伝ってあげて我が子にはできるだけ無駄なことはさせないようにしてあげよう」

 

とお考えの保護者の方もいらっしゃるかも知れないけれど、それは受験期だけで十分だろう。