ヤバさ、感じてる?

勉強ができるようになる子というのはどこか焦燥感がある気がする。テストが近づくと、少しピリつく空気を出したりする。

 

今は時代的に「人当たりが柔らかい」のが当たり前みたいな感じなので、ピリピリするだけで嫌悪されてしまうのかも知れない。しかし、そういう焦燥感のようなものは持ってほしいなと感じる。いたずらに焦るだけじゃ意味ないけれど、それを力に変える燃料のようなもの。心の中にあるものだから「動機」なのかな。テスト1週間を切ったのに母親の胎内にいるかの如く安心感に包まれている顔の子は、「おいおい大丈夫か?」とこちらが心配になってしまう。

 

「テストが近いからヤバい」

 

とか、

 

「点数が悪かったらどうしよう」

 

というのも、立派な感受性のひとつだと思うのだ。不感症でいるのは危ない。自分の外にある事柄にリアルタイムで反応できない子は、身の危険が迫っていても対処できないのではないだろうか。

 

先日、危険だなと感じた子に少しお話をした。その子が今日は、おそらく学校から帰ってすぐに自習に来て頑張っていた。話は聞ける、素直な子たちなのだ。身を守る術は、我々大人が教えていかなくてはいけない。