情報量が少ない学習をしちゃダメ

中学生の勉強を見ていて、最近また気になり出しているのが

 

「用語を『ひらがな』で書く」

 

子が増えているということだ。

 

習ったものならば用語は絶対に漢字を使うべきだ。漢字には1文字の中に込められた情報量が平仮名よりもずっと多い。社会の用語などは特に、漢字で覚えておけばその周辺の用語とも紐づけしやすくなり、記憶が定着しやすくなる。

 

なぜ漢字を使わない子が増えてきているのか。ひとつは子供が文字に触れる経験が少なくなってきていること。これはもう明白だと思うけれど、もうひとつが「『漢字を使わなくてはいけない』という指導を受けていないからなのではないだろうか。模試などでも、漢字が分からないときに平仮名で書けば丸になる。反対に「漢字で書け」と言う指示のある問題すらあるくらいだ。

 

これは結構マズいんじゃないかなと思う。そうやって目先の丸だけを追い求めて漢字を使わないでいると、用語を「音」で覚えるしかなくなってしまう。現に生徒の間違いに用語が読めていない・正しい名称で覚えられていないといった「読み方の間違い」も多い。多分「音」でしか認識できていないんだろうね。意味が理解できないものを覚えておくことは難しいし、それ以上の広がりも無い。現に平仮名解答をする子の知識は薄っぺらい。

 

これは塾の中だけでも漢字の使用を強制しなくてはいけないのだろう。早いところ「つまらない学習」を抜け出させなくては。