それとこれ、違う競技だからね

今は子供の英語学習に力を入れられているご家庭も多い。

 

しかし、生徒が中学校に入ってからたびたび聞くのが

 

「早くからやってきたのに英語の成績がイマイチだ」

 

という嘆きの言葉だ。これ、私からすると「そりゃそうだ」なんだよね。

 

なぜか。まず、やってきたの英語は英語でも「英会話」の場合がほとんどで、「それは中学校の英語とは違う」からだ。学校の英語はなんだかんだ言って今でも文法と英文読解がメインだ。英会話で「聞ける・話せる」になっていたとしても、それだけでは学校の成績にはつながらないのよね。(つけ足すと、英会話をいくらやっても本当の「話せる」にはならないと思う)

 

「陸上で短距離走を一生懸命やってきたのに、サッカー部でレギュラーになれません」

 

と言ってるのと同じ。確かにどっちも走るけどさ。

 

結局、餅は餅屋。学校の成績を取りたいのならその専門機関に任せるべきだ。とはいえ、塾でも小学生の英語は英会話まがいのことをやっているところもあるから目的が違うならば注意したほうがいいだろう。もちろん私は英会話教室を否定しているわけじゃなくて、「競技が違う」ということをご理解いただきたいのだ。同じ英語を扱っても最終的に伸びる力は違う、と。