ミスを減らす方法は、「何も考えないこと」!?

「何も考えなくても手が動く」状態が本当に身に付いた状態だが、問題演習をするときにこの「手によるオートメーション化」ができていると良いことがある。問題を解く時に使う頭の容量を別の作業に回せるのだ。

 

例えば応用問題に取り組む時。応用問題は基礎の組み合わせでできているけれど、その基礎を処理する部分に頭を回してしまっていると全体を把握したり見直して間違いを発見するほうに意識を向けられない。

 

イメージは家のブレーカーだ。電力をたくさん消費するエアコンや冷蔵庫などを使っていると容量オーバーでブレーカーが上がってしまう。そのエアコンや冷蔵庫を消費電力の少ないものに替えれば、容量に余裕が出て他の家電も同時に動かすことができる。手によるオートメーション化は、意識しなくても手が動く状態なので消費する頭の容量が少なくなっている。そうすれば他の作業に頭のリソースを割く余裕がでる。応用問題を解いたり、間違いを減らしたりすることにつながる。

 

計算間違いなどの「ケアレスミス」と呼ばれるものの中には、ここに原因があるものも多いんじゃないかな。問題を処理する時に、頭の容量がいっぱいいっぱいになってしまっていてエラーを起こす。たくさんのアプリが同時に動いているパソコンの処理落ちみたいな感じに。大人でも仕事に追われてバタバタしている時に限って何かミスするものだしね。手によるオートメーション化をさせていく。それがミスを減らすはずだ。