「コミュ力が無い」ってこういうこと

もくせい塾では、生徒を順番に呼んでひとりひとり指導していくスタイルだ。

 

最近増えたなぁと感じるのが、問題を解いた時に「空欄のまま持って来て『何も言わない』」という子。「分からない」というのは全然いいんだけれど、「何も言わない」というところが少しマズい。何か質問される・指示を出されるまで自らアクションを起こさないところに、まるでモニターを見つめているだけのような空虚なものを感じて少し気味が悪い。目の前には生身の人間がいるんだぜ。コミュニケーション取ろうぜ。

 

持ってくれば勝手にこちらが判断して、分からないところを教えてくれると思ってしまっているのかも知れない。もしかしたら、生活が便利になりすぎちゃってることの弊害なんじゃないかしら。お寿司もタブレットで注文したらベルトコンベアで運ばれてくる時代だものね。

 

だからこういう場合、何も言わずにバツだけつけて返却したりする。すると逆に、生徒のほうがビックリした顔でこちらを見ることもある。そうそうそういうことだよな。何も言わなくても「やってもらえる」なんてことは何もないんだよ。分からないことを質問できるようになるには、まずはこういったところからコミュ力を身に付けていこうな。