高校時代の恩師の言葉

私が高校生だった時、テニス部に所属していた。

 

そのテニス部の副顧問の先生が年度替わりに他校へ赴任されるということで、最後の挨拶をされた時、

 

「何かに失敗しても『死ぬ』ってことはほとんどないんだから、どんどんやりなさい」

 

というようなことをおっしゃった。おそらく準備をされていないのに突然言葉を求められたのだろう、失礼ながらたどたどしくもそのようなことを話されていて、やけに心に残っている。

 

これは「失敗を恐れずにチャレンジしなさい」という意味で言われたのだと思うけれど、今の私には「君たちは『死ぬ』ほどのチャレンジをまだしていない」という叱咤にも思えている。私に関して言えば、確かに高校時代は宙ぶらりんな行動力しか持ち合わせていなかった。もっとあれもこれもやっておけばという思いはある。バランスを多少崩してでも大きく手を伸ばす。そういったチャレンジ姿勢のようなものはずっと持っておきたいと思う。