外部模試について思うこと

6月は中3だけでなく中2対象の北辰テストも実施される。受験は任意だが弊塾も思っていたより希望者がいて少し安心した。

ここ東部地区はまだ埼玉県内でも中央に次ぐ第2の高校受験激戦区なのでまだそれほど影響はないが、少子化の影響で定員割れを起こす県立高校が増えている。埼玉県は毎年1000人ずつくらい中学生が減っている。以前聞いた話だと、北部の方は"公立高校1校のみ受験"という家庭も増えてきているそうだ。定員割れだから受ければ受かる。

したがって勉強のために塾通いする生徒も、当然外部模試受験者も減っているそうな。学力上位層の受験はまだこの限りではないが、中堅未満の生徒にとって高校受験はすでにあってないようなものになりつつある。

受験とは、殺到する入学希望者を篩にかけるためにあるもの。「受験のために勉強する」というのはそもそも歪んだ考えだ。それが是正されつつあると言えば健全に聞こえるのかも知れないが、一方で「勉強しなくても高校に行ける」子供たちの学習への動機は何が支えるのだろうかと思う。学力とは生きるための力だから。