塾では間違えてね

小学生だった頃の記憶。

 

クラスメイトの男の子が授業で発言して、それが間違っていた。それで先生だったか、クラスのみんなだったかに

 

「違います」

 

ということを言われて、その子が泣き出しちゃったことがあった。小学校低学年か中学年くらいの話。今考えると泣くほどのことじゃ全然ないんだけれど、なんとなく「間違ってはいけない」的な空気があったのかも知れないね。もしかしたら記憶にないけれど私も同じ状況で泣いたことあるかも知れない。

 

時は流れて今、私は塾講師なんてものをやっているけれど、生徒は間違える。とにかく間違えまくる。それに対し私はいじる。いじりまくる。生徒はそれを聞いてケラッケラ笑う。

 

「ちょっと恥ずかしいけれど、楽しい」

 

くらいがちょうどいいだろうと思ってやっている。おかげで私の「レシーブ力」はとんでもないことになっているはずだ。全部拾うからね。

 

でもその時に気を付けているのが、上で書いたみたいな「生徒が悪い」という雰囲気にならないようにすること。オモシロの部分は生徒のパーソナリティに触れることではなく、こちらで用意したファンタジーにすることだ。生徒が安心して間違えられる環境ってかなり大切だと思う。