小学生の頃、自分のことを運動音痴だと思っていた。でも中学生になり運動部に所属すると、
「それは違うのかも知れない」
と思うようになった。
別に部活動で目覚ましい成績を修めたわけでもないし、スポーツ面で活躍できたわけでもない。そう思ったのは、部活動の練習の時に「体の使い方」のようなものを学んだのがキッカケだったような気がする。ラケットを「こう振る」と、球が「こう飛んでいく」、みたいな。運動にも学習の段階があって、反復練習してモノにすると技術が向上して上手くなるのだ、と気付けたのは高校生くらいになってからだと思う。その時には積み上げの量に大きな差がついていて、すでに自分は「運動の人ではない」と思っていたけれど。
勉強も運動も結局同じことなんだと思うようになったのは大人になってから。今は「体の使い方」を練習することなんだろうなと思っている。運動でも勉強でも、それに必要な体の部位の使い方を練習する作業ってことね。
だから偏差値の高い学校でスポーツも盛んって所が多いのもうなづけるし、プロスポーツ選手が話す時はとても理路整然としているなぁと感じる。このことに小学校の頃に気付けていたならば、もう少し部活動でも活躍できたかな、なんて思ったり。